『昔日の客』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

昔日の客

昔日の客

★『昔日の客』(関口良雄/夏葉社/2310円)【→amazon
尾崎一雄尾崎士郎上林暁野呂邦暢三島由紀夫…。文学者たちに愛された、東京大森の古本屋「山王書房」と、その店主。幻の名著、32年ぶりの復刊。
 
新版 タイムトラベルの哲学 (ちくま文庫)

新版 タイムトラベルの哲学 (ちくま文庫)

★『タイムトラベルの哲学 新版』(青山拓央/筑摩書房/861円)【→amazon
タイムトラベルといえば、その実現可能性や、矛盾(パラドックス)の有無ばかりが話題にのぼる。しかし、そもそもタイムトラベルとは何かを、私たちは理解しているだろうか。過去や未来に行くとは、正確にはどういうことだろうか。タイムトラベルの思考実験を通じて「流れる時間」という常識を疑う、独自の視点からの時間論入門。文庫化にあたって加筆増補。
 
廣松渉-近代の超克 (再発見 日本の哲学)

廣松渉-近代の超克 (再発見 日本の哲学)

★『廣松渉−近代の超克−』(小林敏明/講談社/1260円)【→amazon
物象化って何!?マルクス主義と日本を考えぬいた哲学。
 
客分と国民のあいだ―近代民衆の政治意識 (ニューヒストリー近代日本)

客分と国民のあいだ―近代民衆の政治意識 (ニューヒストリー近代日本)

★『客分と国民のあいだ−近代民衆の政治意識−』(牧原憲夫/吉川弘文館/2730円)【→amazon
「外国に支配されようが、徳川の世の中に戻ろうが、飯さえ食えれば文句無い」。明治初年の民衆はこううそぶいた。そこには、近代社会への反発と、政治から切り離されたことによる客分意識が横たわっていたのである。だが、その人々が、やがて対外戦争に同調していったのはなぜか。政治文化の視点から、国民意識が創出される姿を描き、近代を問い直す。
 
米・百姓・天皇 日本史の虚像のゆくえ (ちくま学芸文庫)

米・百姓・天皇 日本史の虚像のゆくえ (ちくま学芸文庫)

★『米・百姓・天皇−日本史の虚像のゆくえ−』(網野善彦石井進/筑摩書房/1155円)【→amazon
日本とはどんな国なのか、なぜ米が日本の歴史を解く鍵なのか、通史を書く意味は何なのか。きわめて枢要でありながらも、これまであまり語られてこなかった興味深い問題の数々。先鋭的な現代日本史学の泰斗、網野善彦石井進が、古代律令制から明治時代に至るまでを、エキサイティングに、そして縦横無尽に語りつくす。対談形式のため、高度な内容であるにもかかわらず、読者にも理解しやすく、読み進むにつれ、この日本という国の真の姿が眼前に立ち現われてくる。今までイメージされてきた国家像や、定説とされていた歴史観に根本的な転回を迫る衝撃的な書。