『ロマン主義−あるドイツ的な事件−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

ロマン主義 (叢書・ウニベルシタス)

ロマン主義 (叢書・ウニベルシタス)

★『ロマン主義−あるドイツ的な事件−』(リュディガー・ザフランスキー/津山拓也/訳 法政大学出版局/5565円)【→amazon
神を失った世俗的世界に、ふたたび古代の夢と神秘、無限なるものを甦らせるロマン主義。伝統と創造、革命と反動を同時に内包するイローニッシュなこの運動は、文学的天才たちの共同体を生み出したのち、やがて巨大な廃墟をもたらす民族の政治宗教となった。「遅れてきた国民」の近代200年にわたる思想経験を、ロマン派の来歴と転変から描きだす精神史の白眉。
 
和辻哲郎の書き込みを見よ!―和辻倫理学の今日的意義

和辻哲郎の書き込みを見よ!―和辻倫理学の今日的意義

★『和辻哲郎の書き込みを見よ!−和辻倫理学の今日的意義−増補』(牧野英二/法政大学出版局/2940円)【→amazon
「第1回法政ミュージアム企画展示」『和辻哲郎の書き込みを見よ!―和辻倫理学の今日的意義』(法政大学図書館主催)の『解説・図録』の増補・改訂版。生誕120周年を迎えた2009年に、「和辻哲郎の書き込み」を手がかりにして、和辻思想の再検討・再評価とともに、彼の遺した「書き込み」の意義を明らかにした。
 
目からウロコの琉球・沖縄史―最新歴史コラム

目からウロコの琉球・沖縄史―最新歴史コラム

★『目からウロコの琉球・沖縄史−最新歴史コラム−』(上里隆史/ボーダーインク/1680円)【→amazon
昔むかし、琉球の人々は、ターバンを巻いていた? 琉球・沖縄の歴史、とくに琉球王国時代を中心に、今まで知られていなかった話や面白いエピソードを、コラム形式でわかりやすく紹介する。琉球の歴史の常識が、面白く変わる!
 
宇喜多直家・秀家―西国進発の魁とならん (ミネルヴァ日本評伝選)

宇喜多直家・秀家―西国進発の魁とならん (ミネルヴァ日本評伝選)

★『宇喜多直家・秀家−西国進発の魁とならん−』(渡邊大門/ミネルヴァ書房/3150円)【→amazon
宇喜多直家・秀家、備前戦国大名。一介の土豪から知略の限りを尽して備前・美作を支配するまでに成長し、後に「戦国の梟雄」とも言われた直家。秀吉の寵愛のもとに成長し、五大老の一人として豊臣政権を支えようとした秀家。対照的な父子の実像を初めて解明する。
 
語りつがれるアメリカ

語りつがれるアメリカ

★『語りつがれるアメリカ』(リチャード・M.ドーソン/青土社/2940円)【→amazon
カウボーイ、樵夫たちの語るおかしな法螺話、魔女裁判、ドラッグやロックなどの現代若者文化…。伝承的な民衆の暮らしぶりを通して、「もう一つのアメリカ史」を描き出す。