『群衆と権力 上 新装版』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

群衆と権力〈上〉 (叢書・ウニベルシタス)

群衆と権力〈上〉 (叢書・ウニベルシタス)

★『群衆と権力 上 新装版』(エリアス・カネッティ/法政大学出版局/4275円)【→amazon
哲学と文学の境界を取り払った独創的な研究。上は「群集」「群れ」「群れと宗教」「歴史における群集」「権力の臓腑」「生きのこる者」について語る。
 
群衆と権力〈下〉 (叢書・ウニベルシタス)

群衆と権力〈下〉 (叢書・ウニベルシタス)

★『群衆と権力 下 新装版』(エリアス・カネッティ/法政大学出版局/3990円)【→amazon
哲学と文学の境界を取り払った独創的な研究。下は「権力の諸要素」「命令」「変身」「権力の諸相」「支配権とパラノイア」について語る。年譜、著作目録を付す。
 
現代思想のコミュニケーション的転回 (筑摩選書)

現代思想のコミュニケーション的転回 (筑摩選書)

★『現代思想のコミュニケーション的転回』(高田明典/筑摩書房/1785円)【→amazon
「超越論的転回」から「言語的転回」「解釈学的転回」を経て、現代思想はついに「コミュニケーション的転回」に至った。「わたし」から「みんな」へ、「モノ」から「コミュニケーション」へ、と移り変わってきた思想の流れを整理し、いま現代思想が現実社会に対して何ができるのかを提示する。新しい時代の「正義」「価値」を考えるための「使える」一冊。
 
自動車と移動の社会学―オートモビリティーズ (叢書・ウニベルシタス)

自動車と移動の社会学―オートモビリティーズ (叢書・ウニベルシタス)

★『自動車と移動の社会学−オートモビリティーズ−』(M.フェザーストン、N.スリフト、J.アーリ/編著/法政大学出版局/6195円)【→amazon
オートモビリティ、すなわち「自動車と運転者からなる複合体」を、二十世紀の時間‐空間的編成を支えてきた流動的な相互連関のシステムとして把握する試み。
 ★『死にゆく者の孤独 新装版』(ノルベルト・エリアス/法政大学出版局/2415円)【→amazon
死──この避けられぬ事実を人間はいかにイメージ化し対処してきたか。〈文明化の過程〉の理論モデルに依拠しつつ、現代社会においてさまざまに抑圧・嫌悪・タブー視される〈老い〉と〈死〉を社会学的視野から省察し、同時に生きることの意味をも問う。
 
映像が語る「地方の時代」30年

映像が語る「地方の時代」30年

★『映像が語る「地方の時代」30年』(「地方の時代」映像祭実行委員会/編/岩波書店/2100円)【→amazon
一九七〇年代後半、提唱された「地方の時代」という理念は、この三〇年どのような役割を果たしてきたのか。「地方の時代」映像祭から発信された三〇〇〇を超える作品群は、何を伝えようとしたのか。そして、地方、地域は何をどう目指していくのか。これからの地域メディアの役割とは。巻末には映像祭資料を付す。