『柑橘類(シトラス)の文化誌 歴史と人との関わり』ほか
今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
- 作者: ピエールラスロー,Pierre Laszlo,寺町朋子
- 出版社/メーカー: 一灯舎
- 発売日: 2010/09/01
- メディア: 単行本
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ミカンやレモン、オレンジ、ライム等の柑橘類は中国で初めて栽培され、長い旅を経てヨーロッパ、南北アメリカに伝わった。日本人にも食品や飲料、香料として親しまれ、品種改良が進んでいる。本書は、柑橘類が世界に広がっていった歴史を中心として、オレンジをはじめとする柑橘類の魅力をさまざまな角度から紹介している。柑橘類に含まれている成分に関する科学的な話題(ビタミンや糖類、香りや色を決める物質、果皮に含まれる精油、調理の際に見られる化学反応など)や、柑橘類が貴重だった中世の人々にとってそれはどのような意味合いを持っていたのか、冷害や干ばつへの対応、品種改良、需要の拡大、柑橘類と絵画や文学、行事との文化的な関係、などのさまざまな話題が幅広く取り上げられている。そして、そのなかに著者自身の柑橘類にかかわるエピソードや柑橘類を使ったレシピが盛りこまれている。単なる解説書とは異なり、料理好きな方も含めて柑橘類を丸ごと楽しめる内容となっている。
- 作者: お元気商店街研究会
- 出版社/メーカー: 明治書院
- 発売日: 2010/08/01
- メディア: 単行本
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ゲゲゲの鬼太郎の「天神通り商店街」などキャラクターでアピールするところ、イベントや地域資源で活性化を図る商店街など、様々な工夫で「元気」を創出する商店街大集合。
- 作者: 渡辺裕
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/09/01
- メディア: 新書
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日本人の心の原風景として語られることの多い唱歌だが、納税な郵便貯金、梅雨時の衛生などの唱歌がさかんに作られた時期がある。これらは、ただひたすらに近代化をめざす政府から押しつけられた音楽でもあった。だが、それさえも換骨奪胎してしまう日本人から、歌が聞こえなくなることはなかったのである。唱歌の時代から「うたごえ」そして現代までをたどる、推理小説を読むような興奮あふれる、もう一つの近代史。
- 作者: 嶋田華子
- 出版社/メーカー: 中央公論美術出版
- 発売日: 2010/11
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言葉の中の記憶、記憶の中の言葉−。日本近代絵画の青春を生きた巨匠梅原龍三郎が、敬愛する師ルノワールとの交流を綴った歴史的名著。梅原の曾孫で美術史家の嶋田華子による精緻な註と解題付き。〔「ルノワルの追憶」(養徳社 1944年刊)の改題増補〕
- 作者: 金井美恵子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/01/21
- メディア: 単行本
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男の嘘とイモなスターはお断り、情容赦なく言葉のファンタジスタがピッチの外へ蹴り出します。当代きっての辛口エッセイ。絶品エッセイと共に、金井久美子のカラー挿画二十五点を収録した贅沢な一冊。