『歴史家の羅針盤』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

歴史家の羅針盤

歴史家の羅針盤

★『歴史家の羅針盤』(山内昌之/みすず書房/2940円)【→amazon
政治にも経済にも、社会にも教育にも、不安と危機という語がまとわりつく現代。その多面的理解のために学ぶべき著作は何処に?歴史家が指し示す書物の海図。
 
学校では教えてくれない日本史の授業

学校では教えてくれない日本史の授業

★『井沢元彦の学校では教えてくれない日本史の授業』(井沢元彦/PHPエディターズ・グループ/1785円)【→amazon
国譲り神話の裏側、武士誕生の秘密、徳川幕府滅亡の原因、大本宮発表の心理など、目からウロコ!の12講義。
 
インダスの考古学 (世界の考古学)

インダスの考古学 (世界の考古学)

★『インダスの考古学』(近藤英夫/同成社/2100円)【→amazon
ロマンを世界に求める気鋭の研究者たちが、その成果をさまざまに開示する。平易な語り口と豊富な写真・図版によって浮き彫りにされる南アジア最古の都市の都市文明の歴史。
 ★『カブラの冬−第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆−』(藤原辰史/人文書院/1575円)【→amazon
イギリスのドイツに対する経済封鎖は、女性と子どもを中心に76万人の餓死者を生む。二度と飢えたくないという民衆の願いは、やがてナチスの社会政策や農業政策にも巧みに取り込まれていく。ナチスを生んだ飢餓の記憶。銃後の食糧戦争。
 
カラスと髑髏―世界史の「闇」のとびらを開く

カラスと髑髏―世界史の「闇」のとびらを開く

★『カラスと髑髏−世界史の「闇」のとびらを開く−』(吉田司/東海教育研究所/2625円)【→amazon
これは、“神話崩し”の「物語」である。止まぬ戦争、止まぬテロ、不安定で強欲一途な経済と、貧困、差別…。そんな世界の現状は、そもそもどこから生じてきたのか。現代世界の成り立ちの“初源の姿”を見極めて、そこから新たに出発するため、この本は読者を連れて、世界史の中を、現代から古代へ、そして中世、近世へ、「闇」のとびらを開けながら、時空を超えて飛び続ける。やがて明らかになる「歴史の現場」のあまりに意外な姿の数々…。常識が覆った“神話なき地”に、読後のあなたは立てるだろうか。