『長崎を識らずして江戸を語るなかれ』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

長崎を識らずして江戸を語るなかれ (平凡社新書)

長崎を識らずして江戸を語るなかれ (平凡社新書)

★『長崎を識らずして江戸を語るなかれ』(松尾龍之介/平凡社/798円)【→amazon
西欧との取引が許された長崎には、各藩から多くの有力者が最新の知識や情報を求めてやって来た。幕府の表玄関であった長崎が、いかに江戸と密接なつながりがあったかを明かす。
 
日本中世の朝廷・幕府体制

日本中世の朝廷・幕府体制

★『日本中世の朝廷・幕府体制』(河内祥輔/吉川弘文館/9450円)【→amazon
正中の変は果たして後醍醐天皇の討幕運動なのか。院政、治承三年政変、以仁王事件、承久の乱などの実相を追究し、「朝廷再建運動」をキーワードに、古代の朝廷の支配から中世の朝廷・幕府体制に移行する過程を解明する。
 
評伝 若泉敬 (文春新書)

評伝 若泉敬 (文春新書)

★『評伝若泉敬−愛国の密使−』(森田吉彦/文藝春秋/945円)【→amazon
佐藤栄作の「密使」として沖縄返還交渉を進める中で密かに結ばれた「核の密約」。新たな資料と証言により謎に満ちたその生涯に迫る。
 ★『複合戦争と総力戦の断層−日本にとっての第一次世界大戦−』(山室信一/人文書院/1575円)【→amazon
青島で太平洋で地中海で戦い、さらには氷雪のシベリア、樺太へ。中国問題を軸として展開する熾烈なる三つの外交戦。これら五つの複合戦争の実相とそこに萌した次なる戦争の意義を問う!遠き戦火、認識の空白をいま解き明かす。
 
ルワンダ ジェノサイドから生まれて

ルワンダ ジェノサイドから生まれて

★『ルワンダジェノサイドから生まれて』(ジョナサン・トーゴヴニク/写真・インタビュー/赤々舎/3465円)【→amazon
フツの民兵によるジェノサイド(集団殺害)で性的暴力にあった女性たちは、そこから生まれた子供たちを抱え、過酷な苦悩を生き、それに伴う様々なトラウマと闘い続けている。インタビューと写真でその現実を伝える。