『物理学はこんなこともわからない』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

★『物理学はこんなこともわからない』(川久保達之/PHP研究所/840円)【→amazon
普遍的な法則をもとに自然現象を探求して、巨大な成果を上げてきた物理学。もはや解くべき問題は少ししか残っていないのか。マクロの宇宙でもミクロの素粒子でもない、身近な現象にこそ、未解決の問題がたくさんあると著者はいう。物理の限界と枠組みを越えた問題群へ、生物や化学や医学の領域へ、著者は果敢に物理のロジックで迫っていく。まだ解けていない問題のなかに、未来の物理と科学の可能性を見つめる試み。
 
野草雑記・野鳥雑記 (岩波文庫)

野草雑記・野鳥雑記 (岩波文庫)

★『野草雑記・野鳥雑記』(柳田国男/岩波書店/882円)【→amazon
タンポポ、ツクシ、ペンペン草。ヒバリ、カラス、「我々の雀」。「時は幾かえりも同じ処を眺めている者にのみ神秘を説くのであった。」身近な友である野の草花・鳥たちを見つめ、呼び名・昔話に人の心を読む。観察眼と叙情が溶けあう随筆集。
 
両大戦間期の都市交通と運輸

両大戦間期の都市交通と運輸

★『両大戦間期の都市交通と運輸』(老川慶喜/編著/日本経済評論社/6615円)【→amazon
重化学工業化と都市化が著しく進行した戦間期の交通・運輸について、交通調整政策、都市内交通の実態解明、「小運送」すなわち都市内の貨物運送の実態解明から迫る。
 
破壊する創造者―ウイルスがヒトを進化させた

破壊する創造者―ウイルスがヒトを進化させた

★『破壊する創造者−ウイルスがヒトを進化させた−』(フランク・ライアン/早川書房/2625円)【→amazon
鳥インフルエンザエイズはやがて無害になる?ヒトゲノムはウイルスがつくった?ウイルス学のがん治療への応用とは?ミクロの微粒子が現代ダーウィニズムを書き換える。生命観を一変させる衝撃の書。
 
プロフェッショナルな修理 (中公文庫)

プロフェッショナルな修理 (中公文庫)

★『プロフェッショナルな修理』(足立紀尚/中央公論新社/740円)【→amazon
使い捨てが当たり前の時代でも、モノを直して使うという日本の技術と精神は受け継がれている。ピアノ、着物、椅子、スクーター……使いつぶすまで直し続ける再生ビジネスの現場を徹底取材。