『イチローのバットがなくなる日−「アオダモ」を巡る渾身のルポルタージュ−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

★『イチローのバットがなくなる日−「アオダモ」を巡る渾身のルポルタージュ−』(長谷川晶一/主婦の友社/800円)【→amazon
世界のイチローのバットには秘密がある。驚異的なしなりと粘りが魅力の「アオダモ」材。しかし、そのアオダモが今絶滅の危機にある…。バットのために命を賭した男たちがいた。世界のヒーローに隠れた、無名のヒーローたち。彼らがいたから、イチローの大記録がある。2010年三度目の旅で、著者が知った衝撃の現実とは。
 
ウィスキー・ドリーム─アイラ島のシングルモルトに賭けた男たち

ウィスキー・ドリーム─アイラ島のシングルモルトに賭けた男たち

★『ウイスキー・ドリーム−アイラ島シングルモルトに賭けた男たち−』(スチュアート・リヴァンス/白水社/2520円)【→amazon
スコッチウイスキーの聖地アイラ島、閉鎖の憂き目に合ったシングルモルトの名門蒸留所ブルックラディ。カリスマ蒸留酒酒造家ジム・マキュワンほか、その再生に賭けた男たちのドラマ。
 ★『江戸健康学−スローな時代のエコな養生法のすすめ−』(植田美津恵/日本地域社会研究所/1890円)【→amazon
現代に活かす!江戸時代の養生法!今に通じる食文化やエコライフの源は、江戸時代にありました。貝原益軒の養生訓や平賀源内の植物園のほか、江戸庶民の生活の中には、時代を生き抜く知恵や情報がいっぱい!「いろはにほへと」の調べを楽しみながら、スローな時代のエコな健康法が学べます。
 
東京建築散歩

東京建築散歩

★『東京建築散歩』(矢部智子/アスペクト/800円)【→amazon
散歩本の名作、矢部智子・著『TOKYO KENCHIKUSANPO』(ブルース・インターアクションズ/2004年)がついに文庫になって登場! 新しいものから古いものまで、東京の魅力的な空間が詰まった一冊に仕上がっています。本を片手に訪ね歩いたり、じっくり読んで空想を膨らませたり、いろんな「東京街歩き」が楽しめますので、是非、手にとってみてください。
 
日本の美術 第538号 近世の学校建築

日本の美術 第538号 近世の学校建築

★『日本の美術 no.538 近世の学校建築』(国立文化財機構東京国立博物館京都国立博物館奈良国立博物館九州国立博物館/東/ぎょうせい/1850円)【→amazon
江戸時代、泰平の世が訪れた日本の各地で教育への機運が高まり、官学校や藩校・郷校、そして私塾や寺子屋といった大小さまざまな学校が次々に開かれていきました。支配者層である武家以外に、町人たちの間でも熱心に学問や習字が行われ、江戸期の豊かな文化の土壌となります。後の明治維新にいたるまで、学校の隆盛こそ時代の原動力であったと言えるでしょう。今号では今も全国に残る江戸期の貴重な学校建築を集成し、その建築技法や歴史を詳解します。近世学校建築の文化遺産的価値を確かめつつ、現在も生きるその姿を記録した一冊です。