『調律師、至高の音をつくる−知られざるピアノの世界−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

調律師、至高の音をつくる 知られざるピアノの世界 (朝日新書)

調律師、至高の音をつくる 知られざるピアノの世界 (朝日新書)

★『調律師、至高の音をつくる−知られざるピアノの世界−』(高木裕/朝日新聞出版/735円)【→amazon
演奏会において、一流のピアニストを陰で支える調律師の仕事を初公開。まるで、F1マシンを整備するがごとく、一人ひとりのピアニストにあわせて、名器スタインウェイを最高の状態に仕上げる職人の技とは―。調律の仕事を通して見えてくる、ジャンルを超えたピアノの世界、コンサートの楽しみ方を紹介する。
 
銅像受難の近代

銅像受難の近代

★『銅像受難の近代』(平瀬礼太/吉川弘文館/4410円)【→amazon
明治以降、続々と建てられた楠木正成二宮金次郎西郷隆盛など偉人たちの銅像。その多くは時代に翻弄され、戦時中に鋳潰されたり、戦後に撤去されたりした。銅像たちの数奇な運命を激動の近現代史の中に読み解く。
 
20世紀を語る音楽 (1)

20世紀を語る音楽 (1)

★『20世紀を語る音楽 1』(アレックス・ロス/みすず書房/4200円)【→amazon
R・シュトウラス『サロメ』初演の日、過去と未来が衝突し数世紀が一夜にして過ぎ去った。シェーンベルクは引き返せない一歩を踏み出す。クラシック音楽はどこへ向かったのか。複雑な系譜を一望。各国絶賛の圧巻の音楽史。待望の邦訳。全米批評家協会賞ほか受賞の注目の音楽批評家による記念碑的デビュー作。
 
20世紀を語る音楽 (2)

20世紀を語る音楽 (2)

★『20世紀を語る音楽 2』(アレックス・ロス/みすず書房/3990円)【→amazon
「全ては神秘に始まり政治に終わる」。世紀後半、音楽は革命と反革命、理論と論争、連合と分裂の大狂乱に陥る。無数のクラシックの系譜は後期資本主義社会で大融合を迎えるのか。全米批評家協会賞受賞の壮大な文化史。
 ★『日本映画は生きている 第8巻 日本映画はどこまで行くか』(黒沢清四方田犬彦吉見俊哉李鳳宇/編/岩波書店/3150円)【→amazon
メディアが変わる。市場が変わる。観客と研究方法が変わる。変動する21世紀の映画状況のなかで問う、「日本映画」の未来。