『プレソクラティクス−初期ギリシア哲学研究−』ほか

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プレソクラティクス-初期ギリシア哲学研究- (叢書・ウニベルシタス)

プレソクラティクス-初期ギリシア哲学研究- (叢書・ウニベルシタス)

★『プレソクラティクス−初期ギリシア哲学研究−』(エドワード・ハッセイ/法政大学出版局/2835円)【→amazon
紀元前600〜400年のギリシア哲学。ヘシオドス『神統記』生成のメカニズム、ピュタゴラス哲学やヘラクレイトス哲学の「構造」概念への寄与、ソピストとその時代の性格と意味、パルメニデスからデモクリストにいたる初期ギリシア宇宙論の系譜とその基本的特徴などに対して、著者独自の洞察を展開。
 ★『マルクスと息子たち』(ジャック・デリダ/岩波書店/3150円)【→amazon
相続すること、過去からの遺産に応答することとは何か。斬新なマルクス解釈を提出した「マルクスの亡霊たち」に向けられた幾多の批判に、著者本人がみずから応答する。
 ★『ドイツ・ラディカリズムの諸潮流−革命期の民衆1916〜21年−』(垂水節子/ミネルヴァ書房/5250円)【→amazon
中部ドイツにおける第一次大戦・革命期の大衆運動の昂揚を鮮やかに描き、具体的に「中部ドイツ」の2つの事例を追いながら、大衆運動を多角的に考察する。
 
ある時代の肖像―ヴィクトリア朝イングランド (MINERVA西洋史ライブラリー)

ある時代の肖像―ヴィクトリア朝イングランド (MINERVA西洋史ライブラリー)

★『ある時代の肖像−ヴィクトリア朝イングランド−』(G.M.ヤング/ミネルヴァ書房/4200円)【→amazon
ヴィクトリア朝イングランドの政治と社会についての今日の通説の基本的枠組み、貴族・ジェントリの支配の持続、科学の合理主義を担って興隆したブルジョワ中流階級に関する歴史認識などを披瀝する。
 ★『イギリス帝国と南アフリカ南アフリカ連邦の形成1899〜1912−』(前川一郎/ミネルヴァ書房/5775円)【→amazon
重層的に絡み合ったイギリス帝国支配を歴史の横軸として、そして少数白人支配体制の生成を縦軸として展開した南アフリカ連邦形成の物語を辿る中で、「植民地国家」南アフリカが経験した帝国主義的世界の一端をひもといていく。