『ナチス前夜における「抵抗」の歴史』ほか
今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
ナチス前夜における「抵抗」の歴史 (MINERVA西洋史ライブラリー)
- 作者: 星乃治彦
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 単行本
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ナチス政権成立前夜のヴァイマル共和国時代のドイツ。はたしてナチス政権を阻止する可能性はなかったのだろうか。ナチスに対抗する有力な勢力として、選挙では一貫して得票率40%を保持しながらも、社会民主党と共産党に分裂していた労働者の統一戦線は夢だったのだろうか。労働者のグラスルーツ運動は断続的に展開され、ナチスのテロルに対抗しながら、共産党の路線転換をも促していく。その頂点が1932年春の「反ファッショ行動(アンティファ)」であった。東ドイツ時代から蒐集された文書館史料を縦横に駆使しながら、ナチスに惜しくも敗れた抵抗の歴史をダイナミックに描く。
ヴィクトリア朝ロンドンの下層社会 (MINERVA西洋史ライブラリー)
- 作者: ヘンリーメイヒュー,松村昌家,新野緑
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2009/10/01
- メディア: 単行本
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風刺週刊誌『パンチ』創設者の一人、ヘンリー・メイヒュー。先駆的なフィールドワークによって、ヴィクトリア朝ロンドン下層社会の実像を活写した彼のルポルタージュを『モーニング・クロニクル』通信と『ロンドンの労働とロンドンの貧民』から精選し、図版入りで訳出。
保守革命とモダニズム――ワイマール・第三帝国のテクノロジー・文化・政治 (岩波モダンクラシックス)
- 作者: ジェフリー・ハーフ,中村幹雄,谷口健治,姫岡とし子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/10/06
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ワイマール共和国から第三帝国にいたる時期、ドイツの保守革命家たちは合理主義を拒絶しつつ近代テクノロジーを受け入れていた。この反動的モダニズムがはらむパラドクスを、ユンガー、シュペングラー、ゾンバルトなど右派知識人の思想において検証し、啓蒙的理性に拠らなかったドイツのモダニズムを明らかにする。
- 作者: アンタールセルプ,Antal ¨or¨ok¨ose Szerb,リンツビヒラ裕美
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 2008/10
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フランスで起きた奇怪な出来事!近づきつつある革命の「裏面」が浮かびあがる。舞台はルイ16世治下、革命前夜のパリ。権謀術数、渦巻く欲望…王侯貴族、民衆、詐欺師(カリオストロたち)が入り乱れた。王妃の首飾りをめぐる事件について、ハンガリー人セルプの筆は優雅に緊張感をもって描く。
- 作者: 野口武彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/02/01
- メディア: 単行本
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大政奉還は、窮余の一策ではなく、徳川政権の立て直しを目指す慶喜による捨て身の大博打だった―。武力倒幕を目指す薩長を見事に出し抜いた慶喜は、雄藩諸侯会議のリーダーとして君臨し、徳川中心の新政権を新たに作り出そうとしていた。しかし、慶喜のある判断ミスにより権力は討幕派の手に落ちる。果たして慶喜の千慮の一失とは。大政奉還から王政復古までの五十五日間、幕末バトル・ロワイヤル最終局面。