『ローマ時代イタリア都市の研究』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

ローマ時代イタリア都市の研究 (MINERVA西洋史ライブラリー)

ローマ時代イタリア都市の研究 (MINERVA西洋史ライブラリー)

★『ローマ時代イタリア都市の研究』(岩井経男/ミネルヴァ書房/5250円)【→amazon
ローマは、いかにして支配の体制を形成し、一小都市国家から世界帝国を築き上げたのか。共和政期イタリアにおけるローマの支配の具体的メカニズムを解明するために、個々のイタリア都市の諸制度を検討する。
 
神と人種――アメリカ政治を動かすもの

神と人種――アメリカ政治を動かすもの

★『神と人種−アメリカ政治を動かすもの− 』(マーク・A.ノール/岩波書店/3150円)【→amazon
アメリカ史において、人種問題と宗教は密接に結びつき、からみ合ってきた。それは絶えざる道義上の課題となっただけでなく、アメリカ政治に決定的な影響を及ぼし続けた。その経過を、バプティズム研究の第一人者が、南北戦争公民権闘争などの転換期に焦点をあてつつ歴史パノラマとして構成する。訳者による詳細な解説を付す。
 
虚構ビジネス・モデル―観光・鉱業・金融の大正バブル史

虚構ビジネス・モデル―観光・鉱業・金融の大正バブル史

★『虚構ビジネス・モデル−観光・鉱業・金融の大正バブル史−』(小川功/日本経済評論社/5880円)【→amazon
ハイリスクを選好する虚業家はいつの世にも存在した。本書は大正バブル期の泡沫会社の典型的事例を収録する。現下の金融危機での虚構とのあまりの酷似に驚かされよう。
 ★『啓蒙・革命・ロマン主義−近代ドイツ政治思想の起源1790−1800年−』(フレデリック・C.バイザー/法政大学出版局/8715円)【→amazon
フランス革命後10年間の分裂と緊張のなかで、1800年以後のさまざまな思想はいかにして芽生えたのか…。文学・哲学・歴史の領域をつらぬいて、政治の世界とその文脈があることを示す。
 
資本主義のコスト

資本主義のコスト

★『資本主義のコスト』(ロバート・J.バーバラ/洋泉社/1995円)【→amazon
ウォール街エコノミストとして、第一線で25年以上、活躍し続けてきた著者による「生きた経済」を知るための好適書。「ブーム&バースト」サイクルを繰り返してきた資本主義経済システム、その特徴と本質を平易に解明する!金融に対する信任を回復させる手立てとは。