『カルロス・クライバー−ある天才指揮者の伝記−上』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

カルロスクライバー ある天才指揮者の伝記(上)

カルロスクライバー ある天才指揮者の伝記(上)

★『カルロス・クライバー−ある天才指揮者の伝記−上』(アレクサンダー・ヴェルナー/音楽之友社/3990円)【→amazon
完全主義を貫いた音楽づくりで聴衆を熱狂させた不世出の芸術家の、栄光に満ちた前半生の記録。
 
カルロスクライバー(下) ある天才指揮者の伝記

カルロスクライバー(下) ある天才指揮者の伝記

★『カルロス・クライバー−ある天才指揮者の伝記−下』(アレクサンダー・ヴェルナー/音楽之友社/3990円)【→amazon
運命の星、光り輝くとき!指揮台に上らぬ天才は、隠遁し、静かに世を去った―並ぶものなき存在と称えられた指揮者の数奇な後半生に迫る。
 ★『クラシック音楽は、なぜ〈鑑賞〉されるのか−近代日本と西洋芸術の受容−』(西島千尋/新曜社/2940円)【→amazon
近代日本が西洋芸術の受容と普及に努める過程で、音楽は静かに「きく」べきもの、「わかる」べきもの―“鑑賞”するもの―となった。文化に深く埋め込まれ、音楽を超えて芸術に対する私たちの態度のなかに今も息づく、“鑑賞”の誕生と変遷の文化史。
 
市場のための紙上美術館―19世紀フランス、画商たちの複製イメージ戦略

市場のための紙上美術館―19世紀フランス、画商たちの複製イメージ戦略

★『市場のための紙上美術館−19世紀フランス、画商たちの複製イメージ戦略−』(陳岡めぐみ/三元社/4200円)【→amazon
19世紀後半、創刊相次ぐ美術雑誌や競売カタログの紙上を飾ったエッチングによる複製版画は、当時の絵画趣味にも叶い、制作もスピーディー、版画としての価値もあるとしてもてはやされた。だがその背後には、「複製エッチング」を戦略的に利用することで作品の価値を相互に保証しあう、画商・批評家・コレクターたちの思惑が隠されていた―。偽名・筆名を巧みに使い分けた、“戦略”の急先鋒、ベルギー人画商レオン・ゴシェの実像に迫りつつ、国際的な絵画市場形成期における蒐集・取引の内幕をあきらかにする。
 
天職の運命――スターリンの夜を生きた芸術家たち

天職の運命――スターリンの夜を生きた芸術家たち

★『天職の運命−スターリンの夜を生きた芸術家たち−』(武藤洋二/みすず書房/6090円)【→amazon
史上初の社会主義型実験国家の下、困難と恐怖が人間の深部をあらわにする。生存と創作の根底にあるものは何か。天職を目印に追う壮烈なスターリン期文化論。
ドイツ映画

ドイツ映画

★『ドイツ映画』(ザビーネ・ハーケ/鳥影社/4095円)【→amazon
ヨーロッパ映画やハリウッドとの関係を視野に入れ、政治的・経済的・社会的・文化的関連のなかでドイツ映画を位置づける。