『小津安二郎美食三昧 関東編』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

小津安二郎美食三昧 関東編 (朝日文庫)

小津安二郎美食三昧 関東編 (朝日文庫)

★『小津安二郎美食三昧 関東編』(貴田庄/朝日新聞出版/714円)【→amazon
生涯独身、食事はほぼ外食だった小津安二郎。鰻、天麩羅、鳥料理、蕎麦が好物で、お気に入りの店は手帖や日記に書きとめていた。時にはスタッフを大勢連れて、時には女優を招待して、時に一人でしんみりと。半世紀前の東京・横浜・鎌倉で、小津が食事をした店を数年かけて食べ歩いたエッセイ。
 
小津安二郎美食三昧 関西編 (朝日文庫)

小津安二郎美食三昧 関西編 (朝日文庫)

★『小津安二郎美食三昧 関西編』(貴田庄/朝日新聞出版/714円)【→amazon
小津安二郎は、撮影で訪れた関西の食文化を愛し、手帖や日記に書き残していた。京都では京料理やすっぽん、大阪では鯨料理にうどん、神戸では洋食や中華を。お土産には大阪寿司や漬物、和菓子を。小津の死後40年以上経った今、店はどうなっているか?数年をかけ食べ歩き、書きとめたエッセイ。
 ★『新幹線と日本の半世紀−1億人の新幹線−文化の視点からその歴史を読む−』(近藤正高/交通新聞社/840円)【→amazon
1964年の東海道新幹線開業以来全国に路線網を拡げてきた新幹線。その新幹線が日本社会に与えた影響ははかりしれない。各都市間の時間距離が短縮されたことにより、さまざまな変化が生じた。ビジネスシーンの変化がよくいわれるが、ライフスタイルの新たな創造といった影響も見逃せない。本書は、新幹線半世紀の歴史を社会動向とのかかわりの中であらためて見直す。
 
脳からみた音の科学

脳からみた音の科学

★『脳からみた音の科学』(安藤四一/一灯舎/2940円)【→amazon
コンサートホールの視点から好い音とは何かを、脳を中心として科学的に究明する。さらに、人類史上問題が大きい騒音の発育への影響に関する科学的な結果を紹介する。
 
予定不調和 (DIS+COVERサイエンス)

予定不調和 (DIS+COVERサイエンス)

★『予定不調和−サイエンスがひらく、もう一つの世界−』(長神 風二/ディスカヴァー・トゥエンティワン/1260円)【→amazon
「体細胞由来クローン」「脳画像技術による嘘発見器」「遺伝子ドーピング」…。最先端の科学によって登場しつつある“今までになかったもの”は、単に生活を便利にするだけでなく、私たちの価値観を揺さぶる存在に―。ある技術だけを推し進めた際に生じる「予定不調和」。一見、気味悪そうな現象に「調和」をもたらすためには、何が必要なのか?近未来を想定したフィクションで多彩な事例を紹介しつつ、研究の今を描き出す異色の作。
 
人類が宇宙に住む

人類が宇宙に住む

★『人類が宇宙に住む』(岩田勉/著 宇宙航空研究開発機構/編/丸善プラネット/1260円)【→amazon
地球人類にとって有人宇宙活動がどういう意味をもつのか、科学、経済、政治など多面的な観点から解説。過去の空想から現在実施されている各国の宇宙活動までの歴史、そして未来への発展の予想を論じた宇宙進出論。