『北条氏と鎌倉幕府』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

北条氏と鎌倉幕府 (講談社選書メチエ)

北条氏と鎌倉幕府 (講談社選書メチエ)

★『北条氏と鎌倉幕府』(細川重男/講談社/1575円)【→amazon
執権・得宗から鎌倉幕府の権力の本質を探る伊豆の小土豪が源氏嫡流の姻戚となり、ついには武士の頂点に立つ。同輩武士団と血なまぐさい抗争を繰り返しながら自らの権力を確立した北条氏の歴史を活写する。
 ★『魔王の血脈』(河合敦/小学館/1365円)【→amazon
戦国の風雲児・信長と、その遺伝子を継ぐ者たちの数奇な運命の物語。お江、淀君豊臣秀頼徳川家光、26歳で散った“まぼろしの天下人”長男信忠、有楽町の名を残した弟有楽斎からフィギュアスケートの信成選手まで新史料で鮮やかによみがえる織田家人物列伝。
 ★『マゼラン最初の世界一周航海』(長南実/岩波書店/987円)【→amazon
パタゴニア沿岸の航行、マゼラン海峡の発見、太平洋への突入…。香料確保の使命をおびて西へ西へと航路をたどり、ついには世界一周を成し遂げたマゼラン遠征隊の記録二編。記録者ピガフェッタは乗組員の一人、トランシルヴァーノはスペイン国王の次席秘書。
 
明治宮殿のさんざめき

明治宮殿のさんざめき

★『明治宮殿のさんざめき』(米窪明美/文藝春秋/円)【→amazon
「みやび」と「モダン」が無理なく同居する明治宮殿の十二ヶ月を、テクニカラー映画のごとく豪華絢爛「宮廷絵巻」として描き、天皇皇后から女官たちまでひとりひとりの息遣いを伝えてくれる。ツイッター感覚で立ったまま和歌を詠む天皇陛下。気くばり上手でユーモアたっぷりの天皇は、しっかり者で、姉さん女房の皇后を「天狗さん」と冷やかして呼びかける―。NHK坂の上の雲」の宮廷シーンの時代考証を担当した才女により、明治宮廷の微笑ましき暮らしぶりが軽やかな筆致で再現される。
 
モーツァルトを「造った」男─ケッヘルと同時代のウィーン (講談社現代新書)

モーツァルトを「造った」男─ケッヘルと同時代のウィーン (講談社現代新書)

★『モーツァルトを「造った」男−ケッヘルと同時代のウィーン−』(小宮正安/講談社/798円)【→amazon
凡庸な人物の非凡な試み。あの626はいかにして決まったのか。