『円朝ざんまい』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

円朝ざんまい (文春文庫)

円朝ざんまい (文春文庫)

★『円朝ざんまい』(森まゆみ/文藝春秋/740円)【→amazon
江戸末期から明治にかけて三遊亭円朝の高座や速記本は大人気で、坪内逍遙二葉亭四迷ら多くの文人に影響を与えた。噺家で、かつ取材のために大旅行家であった「落語の神様」の足跡を、作家・森まゆみが辿る。江戸下町、上州、甲斐、北海道と創作の舞台を、ふんだんに織り込まれた円朝の言葉と共にゆく。
 
美術家書誌の書誌 雪舟から束芋、ヴァン・エイクからイ・ブルまで

美術家書誌の書誌 雪舟から束芋、ヴァン・エイクからイ・ブルまで

★『美術家書誌の書誌−雪舟から束芋、ヴァン・エイクからイ・ブルまで−』(中島理壽/編/勉誠出版/31500円)【→amazon
中世から今日までの美術家・美術関係者の網羅的な書誌情報を得ることができる。図書館・美術館・美術研究者・マスメディア資料室必備の文献検索ツール!
 
映画というテクノロジー経験 (視覚文化叢書)

映画というテクノロジー経験 (視覚文化叢書)

★『映画というテクノロジー経験』(長谷正人/青弓社/3780円)【→amazon
映画はいまや単にスペクタクルな娯楽としてだらしなく消費されて閉塞状況にある。その現状を打破するために、リュミエール山中貞雄、グリフィス、小津安二郎などの映画に身体感覚や時間的想像力を見いだし、映画がもつ革命的な可能性を解放する。
 
映画の夢、夢のスター

映画の夢、夢のスター

★『映画の夢、夢のスター』(山田宏一/幻戯書房/2625円)【→amazon
山田宏一の映画人生を凝縮した、映画史的な視点を貫くスター論。24人のヒーロー、ヒロインの魅力を分析する。特別附録「映画的な、あまりに映画的な、スター誕生秘話」も収録。『毎日新聞』連載に加筆し書籍化。
 
幻覚より奇なり

幻覚より奇なり

★『幻覚より奇なり』(田名網敬一、森永博志/リトル・モア/2940円)【→amazon
奇想術者・田名網敬一、初の伝記であり、想像力を鍛えるための啓発書。どんなに小さな、どんなに些細なことからでも、巨大な宇宙を想像できる。田名網作品のイメージの源泉となる夢日記+スケッチも収録。