『死んでも何も残さない−中原昌也自伝−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

死んでも何も残さない―中原昌也自伝

死んでも何も残さない―中原昌也自伝

★『死んでも何も残さない−中原昌也自伝−』(中原昌也/新潮社/1470円)【→amazon
21世紀の『人間失格』が今、降臨。もはや生ける伝説。最後の無頼派作家/ミュージシャンの魂の軌跡全告白。
 ★『戦後写真史ノート−写真は何を表現してきたか−増補』(飯沢耕太郎/岩波書店/1050円)【→amazon
第二次大戦後から現在まで、日本の写真は何をどう表現してきたのだろうか。日本の『ライフ』を目指した名取洋之助、リアリズムにこだわった土門拳、日本人の原像を追い求めた東松照明、「私写真」の世界を切り開いた荒木経惟など、代表的写真家の活動を中心に、戦後日本の写真表現の歴史を描き出す。戦前からのつながり、九〇年代以降の動向もおさえた増補改訂版。
 
マンガは哲学する (岩波現代文庫)

マンガは哲学する (岩波現代文庫)

★『マンガは哲学する』(永井均/岩波書店/945円)【→amazon
マンガという形式でしか表現できない哲学的問題がある!自我論などで若者に人気の哲学者が、手塚治虫藤子・F・不二雄萩尾望都楳図かずお永井豪赤塚不二夫岩明均などの名作マンガを、相対主義言語ゲーム、時間論、自我論、神の不在証明、超人論など現代哲学の観点から縦横無尽に読み解いていく。史上まれにみるマンガによる現代哲学入門。
 ★『「もの」の詩学−家具、建築、都市のレトリック−』(多木浩二/岩波書店/1155円)【→amazon
身体の快楽が推し進めた椅子の変容の歴史、「もの」の蒐集から仏革命をへて美術館・博覧会を作り上げていったブルジョワジーイデオロギーキッチュ王ルートヴィヒ二世が心血を注いで建てたまがいものの城、巨大主義に取り憑かれたヒトラーの建築都市。「もの」に凝縮されている文化や社会の無意識を探る記号論的思考の労作。
 
モハメド・アリ――その生と時代(上) (岩波現代文庫)

モハメド・アリ――その生と時代(上) (岩波現代文庫)

★『モハメド・アリ−その生と時代−上』(トマス・ハウザー/岩波書店/1365円)【→amazon
「俺はあまりにも偉大だ」「俺は美しすぎる」。天才か? 妄想者か? 世界スポーツ史上、最も凶暴で、最も華麗、最大の騒乱を生み続けた存在、モハメド・アリの初の決定版評伝。
 
モハメド・アリ――その生と時代(下) (岩波現代文庫)

モハメド・アリ――その生と時代(下) (岩波現代文庫)

★『モハメド・アリ−その生と時代−下』(トマス・ハウザー/岩波書店/1260円)【→amazon
宿敵フレージャーとの死闘を境に、アリの肉体は急速に衰えはじめた。無残な敗北、カムバック、身体の変調。生きる力を使い尽くすかのごとく、彼はリングへ上がり、戦いつづける。いったい、何のために?栄光の絶頂と衰退の果てにつかんだ、人生の真実を描く後編。