『すぐわかる作家別アール・ヌーヴォーの美術 アール・デコ』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

すぐわかる作家別アール・ヌーヴォーの美術

すぐわかる作家別アール・ヌーヴォーの美術

★『すぐわかる作家別アール・ヌーヴォーの美術 アール・デコ』(岡部昌幸/東京美術/2100円)【→amazon
19世紀末〜20世紀前半の生命力あふれる装飾美術アール・ヌーヴォー/アール・デコを、作家の人生を通して探る。人間性と自然を尊重し、美を極めた華麗な様式を6章の分野で紹介。
 
城山三郎伝―昭和を生きた気骨の作家

城山三郎伝―昭和を生きた気骨の作家

★『城山三郎伝 昭和を生きた気骨の作家』(西尾典祐/ミネルヴァ書房/2520円)【→amazon
昭和のはじまりと同時に生まれ、生涯を通じて「昭和」という時代を書ききろうとした城山三郎は、人を単なる肖像画ではなくその背景を含めて描き出した。彼の遺したダンボール三百箱にのぼる一次資料にふれた著者が、権力に屈せず、己を曲げず、人間を、社会を、そして組織を見つめて生きぬいた作家の一生を描く。
 ★『新・日本文壇史 第5巻 昭和モダンと転向』(川西政明/岩波書店/2940円)【→amazon
大正デモクラシーを継承した昭和初年、西洋風の生活スタイルが暮らしの中に浸透していった。新しい時代の「華」として登場した伊藤整の愛と性、最後の文士・高見順平野謙とリンチスパイ事件、中野重治の転向、佐多稲子窪川鶴治郎の愛執、川端康成と「駒子」、井伏鱒二の初恋等モダンと転向の時代の作家達を活写。
 
術語集〈2〉 (岩波新書)

術語集〈2〉 (岩波新書)

★『術語集 2』(中村雄二郎/岩波書店/798円)【→amazon
不透明感を増す現代を、根底から照らすキーワードを精選しておくる、ベストセラーの続編。「悪」「記憶」「宗教」「哲学」「物語」といった基本となる用語から、「アフォーダンス」「オリエンタリズム」「脳死」「歴史の終わり」など現在みおとすことのできないテーマまで、全四十項目を一新。緊密に関連づけられた叙述から明晰な認識が導かれる。
 
アラビア哲学―回教哲学

アラビア哲学―回教哲学

★『アラビア哲学−回教哲学−』(井筒俊彦/慶応義塾大学出版会/3990円)【→amazon
神秘主義的思索を特徴とするギリシア由来の哲学は、イスラームの土壌において、いかなる発展を遂げたのか。ロゴス自由大学編『世界哲学講座(5)』(光の書房、1948年)所収論文を底本に復刻。「東印度に於ける回教法制(概説)」(東亜研究所、1942年)を併録。