『ヴィーコの哲学』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

ヴィーコの哲学 (転換期を読む11)

ヴィーコの哲学 (転換期を読む11)

★『ヴィーコの哲学』(ベネデット・クローチェ/未来社/2100円)【→amazon
革命の書か、反動の書か。毀誉褒貶相半ばした“新しい学”へやがて結実するヴィーコの認識理論と自身の“精神の学”との思想的対話を重ね、真理をめぐる神学と数学の交錯を解きほぐす。いまなお比類なき実証性と独創性を誇る先駆的研究のエッセンスを集約。
 
江戸名物評判記案内 (岩波新書 黄版 313)

江戸名物評判記案内 (岩波新書 黄版 313)

★『江戸名物評判記案内』(中野三敏/岩波書店/777円)【→amazon
江戸時代の中頃、名物評判記という情報誌が次から次へと出版された。それはしかつめらしい学者先生から小説家、役者、遊女、町娘、さらに虫、魚、瓜にいたるまでありとあらゆるものを評判した。著者はこの第一級の風俗資料によって、当時の流行の最先端と人々の旺盛な好奇心、活発な批評精神を明らかにし、江戸の面白さを縦横に描き出す。
 
女帝のロシア (岩波新書)

女帝のロシア (岩波新書)

★『女帝のロシア』(小野理子/岩波書店/591円)【→amazon
「大帝」と尊称され、専制君主として一八世紀後半のロシア帝国を強力に統治したエカテリーナ二世、片や一九歳で女帝のクーデターに加わり、ロシア・アカデミーの初代総裁を務めたダーシコワ公爵夫人。時代に先駆けた二人の女性の波瀾に富んだ生涯を軸に、彼女たちを取り巻き精彩を放つ男たち、ロシアの社会と文学の奥深い魅力を描く。
 
中国近現代史 (岩波新書)

中国近現代史 (岩波新書)

★『中国近現代史』(小島晋治,丸山松幸/岩波書店/882円)【→amazon
中国は文化大革命の否定と毛沢東批判により過去を清算し、農業・工業・国防・科学技術の現代化を進め、社会主義強国に変容しようとしている。この転換の意味を考える上で近現代史の知識は不可欠である。本書はアヘン戦争から中華人民共和国成立までの反帝反封建の歴史を詳述し、文革など試行錯誤の意味を問い、中国理解への視座を提供する。
 
ヨーロッパとは何か (岩波新書 青版 D-14)

ヨーロッパとは何か (岩波新書 青版 D-14)

★『ヨーロッパとは何か』(増田四郎/岩波書店/735円)【→amazon
ヨーロッパの思想や制度を熱心に受け入れることにより、驚異的ともいえる近代化を達成してきた日本。それでいて、ヨーロッパとは何かについて、真に学問的な深さで洞察し、議論した書物は意外に少ない。本書は、ヨーロッパの社会とその精神の成り立ちを明らかにし、その本質的性格に迫ろうとする「ヨーロッパ学入門」。