『若き実力者たち 新装版』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

新装版 若き実力者たち (文春文庫)

新装版 若き実力者たち (文春文庫)

★『若き実力者たち 新装版』(沢木耕太郎/文藝春秋/660円)【→amazon
小沢征爾市川海老蔵(現・団十郎)、唐十郎山田洋次尾崎将司…。1970年前後に華々しく登場し、常に時代を騒がせ、リードし続けた12人。彼らの多くは、今も輝きを失っていない。デビュー間もない20代の著者が彼らの実像に迫り、新たな人物ノンフィクションを確立した画期的作品。この40年の意味を今また問い直すために―。
 
アメリカ大統領が死んだ日――一九四五年春、ローズベルト (岩波現代文庫)

アメリカ大統領が死んだ日――一九四五年春、ローズベルト (岩波現代文庫)

★『アメリカ大統領が死んだ日−1945年春、ローズベルト−』(仲晃/岩波書店/1365円)【→amazon
カリスマ的指導者ローズベルトの急逝は、極めて衝撃的だった。それが20世紀世界史に投げかけた意義とは何か。米国の戦後はいかに始まったのか。そして大統領の秘められた恋の行方とは。本書は、膨大な文献や資料に依拠して、米国での戦後の開始を縦横に描きだした異色のドキュメント。
 
警視庁捜査一課刑事 (朝日文庫)

警視庁捜査一課刑事 (朝日文庫)

★『警視庁捜査一課刑事』(飯田裕久/朝日新聞出版/672円)【→amazon
これが本当の刑事の日常だ。地下鉄サリン事件トリカブト事件、お受験殺人事件…。犯人の狂気か、刑事の執念か?地を這うような捜査の末に見た意外な真実とは?ベールに包まれていた捜査一課の知られざる全貌が明らかに。刑事50訓など特別付録も充実。
 
なぜ戦争観は衝突するか―日本とアメリカ (岩波現代文庫)

なぜ戦争観は衝突するか―日本とアメリカ (岩波現代文庫)

★『なぜ戦争観は衝突するか−日本とアメリカ−』(油井大三郎/岩波書店/1365円)【→amazon
パール・ハーバーと広島、長崎。戦後六〇年を経過しても過去の戦争の記憶が両国で大きく隔たるのはなぜか。戦争観とは戦争のいかなる記憶によって形成されてきたのか。ナショナリズムの特質、戦後の幾多の戦争に対する反応の差にも着目し、記憶研究の最新の到達点も踏まえて省察したユニークな日米比較。『日本・戦争観の相剋』を大幅に改訂し、新稿を加えた決定版。
 
日本人の経済観念―歴史に見る異端と普遍 (岩波現代文庫)

日本人の経済観念―歴史に見る異端と普遍 (岩波現代文庫)

★『日本人の経済観念−歴史に見る異端と普遍−』(武田晴人/岩波書店/1155円)【→amazon
日本人は大昔から勤勉であるのか。日本的経営の源流とは何か。本書は江戸期から現代に至る二〇〇年を膨大な史料と文献を渉猟して読み解き、日本人の経済意識の歴史的変遷を解明する。単純な日本異質論に与することなく、その議論の意味を冷静かつ論理的に理解しながら、現代日本の社会システムを広い視野の下で位置づける。私たちの生活と労働の場の立脚点を認識する上で不可欠な一冊。