『スコット・ラファロ−その生涯と音楽 翡翠の夢を追って−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

スコット・ラファロ その生涯と音楽 

スコット・ラファロ その生涯と音楽 

★『スコット・ラファロ−その生涯と音楽 翡翠の夢を追って−』(ヘレン・ラファロ・フェルナンデス/国書刊行会/3570円)【→amazon
ジャズファンなら知らない人はいないピアニスト、ビル・エヴァンスとの共演で知られ、25歳で夭折した天才ジャズベーシスト、スコット・ラファロの唯一の評伝。まったく新しいアプローチでジャズ・ベースの歴史を塗り替え、しかしながら絶頂期で他界した天才ベーシストの物語。第13章から15章に記述される「スコット・ラファロの音楽」は具体的な譜面を掲載し、専門家によるラファロのベーシストとしての革新性を音楽理論的に解明している。著者はスコット・ラファロ実妹
 
メキシコの美の巨星たち

メキシコの美の巨星たち

★『メキシコの美の巨星たち−その多彩でユニークな世界−』(野谷文昭/編著/東京堂出版/1995円)【→amazon
美術、建築、写真、映画からメキシコ文化を読み解く。革命のエネルギーを放つリベラの壁画、ピンクを大胆に使ったバラガンの建築、アルバレス・ブラーボのボンデージ写真、フリーダ・カーロの痛々しい自画像など…。20世紀メキシコはナショナリズムが高まる一方で、その強力な磁場がヨーロッパの亡命シュルレアリストたちをも引き寄せ、ユニークで多彩な芸術を生み出した。そのダイナミックで繊細な魅力に迫る一冊。
 
野球と日本人 (丸善ライブラリー)

野球と日本人 (丸善ライブラリー)

★『野球と日本人』(池井優/丸善/693円)【→amazon
アメリカで誕生した“ベース・ボール”と、日本に渡り独自の成長をとげた“野球”。この二人の兄弟は各々の国民と文化に育くまれて、草野球からプロ・ベースボールにいたるまで、ますます異なる道を歩んできた? 待望の日米野球文化論。
 
ルネサンス 冨山房百科文庫 (9)

ルネサンス 冨山房百科文庫 (9)

★『ルネサンス』(ウォルター・ペイタ―/冨山房/866円)【→amazon
唯美主義者ペイターの代表作の一つとしてあまりにも有名な本書は、「世紀末」の文芸に深甚な影響を与え、今なおその余波は西洋文化の根底にゆきわたっている。視覚の斬新、思惟の徹底、文章の巧緻において独自の位置を占め、永遠の古典たることを失わない。
 
千年の旅の民―〈ジプシー〉のゆくえ

千年の旅の民―〈ジプシー〉のゆくえ

★『千年の旅の民 <ジプシー>のゆくえ』(木村聡/文・写真/新泉社/2625円)【→amazon
伝説と謎に包まれた“流浪の民ロマ民族(ジプシー)。その真実の姿を追い求めて―。東欧・バルカン半島からイベリア半島に至るヨーロッパ各地、そして一千年前に離れた故地とされるインドのタール砂漠まで。差別や迫害のなかを生きる人々の多様な“生”の現在をとらえた珠玉のノンフィクション。