『徹底検証・日本の軍歌−戦争の時代と音楽−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

徹底検証・日本の軍歌―戦争の時代と音楽

徹底検証・日本の軍歌―戦争の時代と音楽

★『徹底検証・日本の軍歌−戦争の時代と音楽−』(小村公次/学習の友社/2520円)【→amazon
日本の軍歌はいつ、どのようにして生まれたのか。そもそも軍歌とは何か。幕末維新から明治、大正、昭和という近代日本の歩みのなかで、軍歌が担った役割と歴史を徹底的に検証し、戦争の時代のなかで音楽がどのような運命をたどったかを考察する。
 
明治の東京写真 丸の内・神田・日本橋

明治の東京写真 丸の内・神田・日本橋

★『明治の東京写真 丸の内・神田・日本橋』(石黒敬章/角川学芸出版/3360円)【→amazon
一丁倫敦と呼ばれた洋風煉瓦街、原っぱに忽然と姿を現した丸の内の近代建築群、現在も高速道路の下に残る100年前の日本橋の景観。近代化へと突き進んだ帝都東京の中心部を、圧倒的な質と量の650点余の写真で復元!
 
諜報の天才 杉原千畝 (新潮選書)

諜報の天才 杉原千畝 (新潮選書)

★『諜報の天才杉原千畝』(白石仁章/新潮社/1155円)【→amazon
国難をいち早く察知する驚異の諜報能力。この男にソ連は震えあがり、ユダヤ系情報ネットワークは危険を顧みず献身した―。日本の「耳」として戦火のヨーロッパを駆けずり回った情報士官の、失われたジグソーパズル。ミステリアスな外交電報の山にメスを入れ、厖大なピースを70年ぶりに完成させた本邦初の快挙。日本が忘れ去った英知の凡てがここにある。
 
「紙」と共に去りぬ

「紙」と共に去りぬ

★『「紙」と共に去りぬ』(でんごつねお/リベルタ出版/1890円)【→amazon
「グーグル騒動」とは何だったのか?「黒船」去って余韻冷めやらぬ間に、今度は「電子へ、電子へ」と草木もなびく。いったいそれで出版の構造的危機を脱することができると言うのだろうか?広く日本社会とメディアの危機の中に出版の危機を定位し、問題を抉る。
 
観念的生活 (文春文庫)

観念的生活 (文春文庫)

★『観念的生活』(中島義道/文藝春秋/580円)【→amazon
デカルトに疑念を呈し、ニーチェの矛盾を看破、ドストエフスキーを笑い飛ばしもする。この一年半の生と思索の軌跡のなかで、唯一無比の哲学者は、死を怖れつつ死を哲学的に追い詰め、時間論を発展させ、高き領域にまで達するのだ。また、新稿「観念的生活、その後」で明かされる、最終的境地への予感。