バンダジェフスキー氏によるセシウムが心臓に溜まるという論文は謎が多くて使えたもんじゃない

 見出しは演出です。
 
 バンダジェフスキーという人のの論文に関して疑問に思う点を箇条書きにしてみる。疑問はすでに解決しているかもしれないけど、それは多分元テキストに対する俺の読みが足りないせい(解決ずみのがあったら補足します)。
 
 まず、セシウムの人体蓄積について調べた人として、バンダジェフスキー氏が出てきます。ていうか、ほとんどバンダジェフスキー氏の名前しか出てこない状態。
 以下のまとめとか、ブログテキスト参照。
放射性セシウムの心臓への影響について - Togetter
体重比10ベクレル/Kgで 心臓がえらいことになっちゃうの? - Togetter
セシウムは本当に甲状腺に「多く」蓄積するのか? - ひまわりの種
「セシウムは甲状腺に蓄積して、甲状腺癌を引き起こすのか?」
バンダジェフスキー剖検論文 - あさっては雨
 
 具体的な論文テキストは、以下のものかな? 他にもあるかな? どれもpdfで英語。
1、「慢性的なCs - 137の子供の臓器での取り込み」
2、チェルノブイリの子ども達のセシウムの蓄積量と心血管の徴候との関係 -予備的考察:リンゴペクチンの経口摂取後の観察
3、セシウムの心臓への影響

 で、疑問。
・亡くなった大人・子供は、セシウムが体に蓄積されていたのはわかるけど、いったい何の病気で亡くなったのか
・心臓関係の病気で亡くなった人はセシウム他の人より多く溜まっていたのか(これは内臓バラしてみないと分からないので無理?)
・生きている人間のセシウム蓄積濃度はどのくらいなのか(これも内臓バラしてみないと分からないので無理?)。
サンプル数としてこれだけの数は、十分にデータとして扱えるだけの数なのか。
・バンダジェフスキー氏以外にセシウム蓄積の研究をした人間はいないのか。
心電図の違いは明白に残されているのか。
セシウム蓄積の動物実験は、セシウムがどういう理由(原因)となってその動物を殺したのか十分に調べられているか
 
 要するに、
・亡くなった人と生きている人のセシウムの量の比較
・他の研究者による「セシウムがどこに溜まるのか」の研究
 がないと、他に類のないただの放射能怪談レベルなんじゃないの? みたいな感じ。研究者の意見は違うかもしれないけど、少なくともぼくにとっては。
 
 今のところ俺には、子供のほうがセシウムが大人より多く溜まる、というのも、いくつかの亡くなった子供の限られたデータを見る限りではそうだった、ということぐらいしか分からない。
 
 あと何で菅谷昭さんは「なんか血液・心臓系の病気がベラルーシでは多かったような気がする」って、バンダジェフスキー氏の話を聞いてから言い出したの? バンダジェフスキー氏の話を聞く前から言ってたっけ?
 
 早い話が…セシウムって本当に体に悪いの?
セシウムって本当に体に悪いの? - 愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記
 
 とりあえず「セシウムの平均蓄積量30.32±0.66Bq/kgにあるゴメリの三歳から七歳の子供は蓄積量と心電図に比例関係があった」という記述があるから、心電図見たい。
 
 まとめ作った。
バンダジェフスキー氏の「心電図」って…大丈夫なの? - Togetter