雑誌が休刊になる3つの理由
【重要な追記】
ニュースクリッピング系ニュースサイトで、ぼくのこのエントリーを「漫画」というジャンル(タグ)でリンク・言及しているかたが多くいるようですが、もし可能でしたら「出版」あるいは「雑誌」というジャンルでの扱いを希望します。
で、雑誌が休刊になる3つの理由。
1・読者がいなくなった
2・編集者がいなくなった
3・担当役員がいなくなった
最近は「3」の理由もけっこうあるように思う。
昔、ある専門誌で(マンガ雑誌ではありません)「そこに書いている執筆者といったん全部縁を切る」ために休刊→新装刊リニューアルということをやったという話も聞いたんだけど、それはどこまで本当なんだろうか。
編集者というのは世間的には「床屋(理容院)のオヤジ」みたいなものですな。客(書き手・読者)と同じように年を取っていって、新しい客は新しいオヤジの店に行く。
「本の雑誌」最新刊の目黒孝二「笹塚日記」の最終回でいろいろ思う。
ていうか、「三角窓口(読者投稿欄)の高齢化が気になったのだった。
本のある限り、「本の雑誌」も存続するとは思いますが。
関連テキスト。
→人力検索はてな - この「編集者」の本は面白いよ! というのがあったら、教えてください。
ぼくの場合は、アメリカのSF雑誌「ギャラクシー」の編集者だったホレス・L・ゴールドという人です。
何がすごいって、当時の売れっ子SF作家にみんなミステリーを書かせたこと。
ハインラインの『人形つかい』、アシモフ『はだかの太陽』、ブラッドベリ『華氏451度』、ベスター『分解された男』。他にもあったかな。記憶で書いているけど、このミステリー臭さは異常です。
おまけに、どう考えてもハインラインにはスピレイン、ブラッドベリにはウールリッチを読ませて「こういうの書かない?」とプロデュースした感もあり。何なんでしょうねこれは。少なくともSF史(あるいはミステリー史)を語るには、もう少し深く語られてもいいような編集者だと思います。