『読売新聞で読む明治 昔をたずねて今を知る』『私説放送史 「巨大メディア」の礎を築いた人と熱情』『名探偵はなぜ時代から逃れられないのか』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年1月あたり)。



★『読売新聞で読む明治 昔をたずねて今を知る』(出久根達郎/著/中央公論新社/940円)【→bk1】【→amazon
いつの時代も新聞の記事は世相を反映している。明治の読売新聞から興味深い記事を紹介し、解説を加えることによって、明治という大きな変化の時代を辿る。

★『私説放送史 「巨大メディア」の礎を築いた人と熱情』(大山勝美/著/講談社/1,995円)【→bk1】【→amazon
巨大化した「放送メディア」黎明期の群像! 大正14年のラジオ実験放送、玉音放送GHQ支配下の放送、民放ラジオ開局(昭和26年)、テレビ本放送(昭和28年)を経て現代へ。放送のはじまり以来、さまざまな人たちが苦しみと喜びを抱いて、この仕事に賭けてきた! 1925(大正14)年、どんな人たちが、どのように夢と野望を抱いて、当時ニューメディアの放送に取り組んでいったのか。不安や障害、トラブルはどのようなものがあったのだろうか。当時の世界の情勢は?次々に心の中にわきあがってくる関心や疑問の答えを探る形で、調査や取材をすすめていった。心がけたことの第一は、現場の人間くさいエピソードを中心に、なるべく大勢の人たちの多面的な“動きと思い”を取り上げようとしたことだ。放送は少人数ではなしえない。発想の出発は個人であっても、数多くの人が協力し、案を練り、チーム・組織として番組をつくりあげ、発信している。集団的クリエイティブ活動だから、その濃い空気を伝えたかった。創業期の混乱、熱気、苦悩、興奮、歓喜をできるだけヴィヴィッドに描きたいと思った。

★『名探偵はなぜ時代から逃れられないのか』(法月綸太郎/著/講談社/2,100円)【→bk1】【→amazon】【→】
戦後から現在までの日本ミステリーを縦横無尽 明晰な論理で語られた、至高の評論集