『関根勤×江戸木純シネマ十番勝負』

関根勤×江戸木純 シネマ十番勝負

関根勤×江戸木純 シネマ十番勝負

★『関根勤×江戸木純シネマ十番勝負』(関根勤/富士見書房/1300円)【→bk1】【→amazon
江戸木純VS関根勤。映画館、俳優、コメディ、ホラー、サイテー映画、映画マル秘裏話、ベストムービーまでムービートークで大バトル!勝つのはどっちだ。
【感想】映画好きのお二人の対談によって構成された、好きな映画・俳優・ヘンな映画を熱く語っている本。対談の中身はかなりマニアックなんですが、やりとりが友達口調ではなくて「です・ます」調なのが読者に優しい目線になっている印象を持ちました。ただ、話の中身としては、たとえば関根勤がいかに熱くピーター・セラーズを語っていたとしても、モンティ・パイソンの映画に出たときのエピソードのほうが語りとして記憶に残る、要するに現場仕事のほうが面白い、というのがネックですね。江戸木純だと『死霊の盆踊り』を宣伝したときの話とか。対談企画した人は、勝ち負けを競うような「勝負」を意図していたのか、今イチ不明ですが、一応勝負という次元で楽しめるような作りにはなっていないです。面白い映画について楽しく話しているだけの、という言いかたもナニですが、映画を見たくなる本です。