『ウェールズの山』とそのモデルの山について

lovelovedog2007-04-23

Yahoo!映画 - ウェールズの山

ヨーロッパが第一次世界大戦で荒廃していた1917年のある日、ウェールズの小さな村に2人のイングランド人がやって来た。彼らの目的は村の自慢である“フュノン・ガルウ”という山を測量する事。しかし測量の結果、この山が地図に載るには6メートル足りないということが分かり村は大騒動になるが……。小さな村に起きた大きな事件に巻き込まれる村人たちを、1人1人生き生きと描き、心温まる描写でコミカルに展開してゆく。

 第一次大戦中にウェールズの「山」を測りに来た測量技師を巡る村人たちの話。なんかこう、善人ばかりが出てくるヘンな話の映画でした。結局ほんの数メートルの高さが足りないため、神を信じないモーガン(この人が一応主役と言ってもいいかも)や村の人間が共同で、土を「丘」の上に運んで盛り上げる、という物語の背後に、「ウェールズで最初の山」という誇りとか、第一次大戦の影とかが絡んでくる(戦争でPTSDになってしまった若者が村の中にいるわけですね)、童話のように単純だけれども物語を支える部分は考えさせられるものがある、いい映画です。実際に6メートルの高さにまで土を盛り上げるために必要な土の量は、単純に傾斜角45度と考えると3*3*3.14*6/3、で、56.52立方メートル。バケツ1杯8リットルは入るんだけど、普通は重たくてそんなに運べないから4000立方センチ=0.004立方メートルなので、バケツ14130杯分。どのくらいの規模の村か不明ですが、馬や大八車(というのかな)で運ぶ分を除くと、1000人ぐらいの村だと一人10回ぐらい運べばいいんだろうか(またつまらないことを少し調べて考えてしまったよ)。
 で、映画『ウェールズの山』はどこにあるか、なんですが。
 以下のところを見るとわかります。
映画「ウェールズ山」とそのモデル

映画「ウェールズの山」のモデルになった山がある。2001年8月17日、このホームページ制作者はこのモデルとなった「山」に「登頂」した。

 今日の画像にも載せてみました。まさにこの山。
 ついでに、この映画鑑賞の手引き。
映画「ウェールズ山」質問集

ロケ地は?

中部ウェールズイングランド国境に近いLlanrhaeadr ym Mochnant(ランライアドル・アム・モハナント)であった。この村は、ウィリアム・モーガン(後の主教)が聖書のウェールズ語翻訳を完成させた場所でもある。