本の紹介・書評サイトは褒めるほうがいいけどそれだけではブログの維持は難しい
以下のテキスト、ぼくにはすごくまっとうのように思えたのですが、ブックマークでは「これはひどい」タグが貼られてたりして驚いた。
→個人サイトで「つまらなかった」と書く必要はない。 - Something Orange
思うに、サイト読者のことを考えるなら、「つまらなかった」というだけの感想は必要ないと思うんですよね。だって、役に立たないから。役に立たない、とぼくは思っている。
なぜなら、現在、1年間に約7万冊の本が出版されているといわれているからです。「Something Orange」のようなサイトを訪れる読者は、この7万冊の蓄積のなかから読むべき本をさがそうとして訪れていると考えてもいいでしょう。
そのようなとき、「つまらなかった」感想はどのように役に立つでしょうか? 仮にその意見が正しく、信頼できるものだったとしても、あまり役に立たないのではないでしょうか。
だって、7万冊のなかから読むに値しない1冊を取り除く意味しかないわけですから。
ブックマークではこんなコメントなど。
→はてなブックマーク - 個人サイトで「つまらなかった」と書く必要はない。 - Something Orange
2008年03月25日 umeten ネタ, メタ, 書評, やれやれ, これはひどい 母数の設定がそもそも間違ってる。話にならん寝言ポエム。「こういう本が読みたい」と思った時点で、7万冊から10冊くらいの入手可能なレベルに限定されていると考えるのが普通
うーむ。
これに対する何らかの意見として、ぼくの日記で「読みたい本」タグを拾うと、以下のものが拾えるわけですが、
→[読みたい本] - 愛・蔵太のすこししらべて書く日記
これをどうやってセレクトしているか、については以前ぼくの日記で書いたことがあるので、まずそれを読んでいただいて、
→ぼくがどうやって面白そうな本を拾っているか - 愛・蔵太のすこししらべて書く日記
去年(2007年)の状況について述べることにします。
まず、ぼくがチェックした「2007年に出た本」は72598点でした。チェック漏れもあると思うので、まぁ75000点ぐらいは、日本は本が出ているという感じ。
その中から、ぼくがタイトル・著者に興味を持った本(第一段階セレクト)は6880点でした。
さらに、そこから内容紹介を見て、私的に読みたくなった本(第二段階セレクト)は4440点でした。
最終的に、ぼくの日記で紹介した本(最終セレクト)は691点でした。
「こういう本が読みたい」と思った時点での4440点は、読めるか読めないかは別にして、ぼくにとっては普通です。「10冊くらいの入手可能なレベル」というのは少し信じられない。100冊なら、まぁわかる。
それはそれとして、ぼくが実際に読んだ本は…多分100冊行くか行かないか。はじめの数ページを読んで「こりゃダメだ(いろいろな意味で)」という判断をしたのもあるから、数百冊は手に取ったかな。
さらにそれを、自分の日記で紹介したのは…2007年で何冊ぐらいだっただろう。20冊ぐらい? もっと少ないかもしれない。
本当に本を読むのが遅いなぁ。本は好きだけど、本を読むのは遅い。仕事とかヌキにして、あとネットに割く時間をもっと少なくして、毎日本を読むだけの生活をしたら、なんとか1日3冊ぐらいは読めるかもしれないが、人は生活するための金を稼がなければならないので、まぁリタイア後ぐらいしか考えられない。アマゾンのアフィリエイトで暮らす、という夢のような生活もあるのかな。しかしそのためにはどうも、ビジネス書とか『あなたが人生で成功するための○つの方法』(仮題)みたいな、ぼくにとっては少し苦手な本をメインに紹介しないといけない気がする。そんなことないですか。『一六世紀文化革命』みたいな本、みんな読んでる?
→『一六世紀文化革命』----とても知的刺激を受けてしまった - 愛・蔵太のすこししらべて書く日記
ということで、ぼくの日記を「本の紹介・書評サイト」にするには、
1・毎日最低1冊の本を紹介する(紹介するために、どうでもいいX冊の本を読む)
2・週に一度の更新で、面白い本を紹介するかわりに、一日数十アクセスしか人が来ないサイトにする(ていうか、そうなっちゃう)
という選択肢があるわけですが(ていうか、他の選択肢が思い浮かばない)、なんか、どちらもそれなりにつらい気がします。
後者の選択をしているところとしては、たとえば紀伊国屋書店が書評家のために設けている、以下のところなどがありますが、
→紀伊國屋書店:::書評空間
↑ここ、すごく楽しいよ! 本好きの人は要チェック!
いったいアクセス数とか、ネット内での影響力がどの程度あるのか、気になるところでもあります。
(追記)
「プロフィール」の「私的用語集」に、「少し苦手」を追加してみました。