「つまらない本」関連の主なブックマークコメントにコメント返ししておくよ

 これは以下の日記の続きです。
たいていの本はつまらないので、あなたががそのジャンルの本全部読んだ上で「つまらない」と、ある本を言うんだったら認めてやるよ - 愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記
 
 前にも言ったことですが、ぼくの感覚として「面白くない」は「つまらない」とは違う。「面白がる人間は想定できるが、それは少なくともぼくではない」というのが「面白くない作品」、それに対して「面白がる人間がうまく想定できない」が「つまらない作品」なのです。。
 
はてなブックマーク - たいていの本はつまらないので、あなたががそのジャンルの本全部読んだ上で「つまらない」と、ある本を言うんだったら認めてやるよ - 愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記
 その前に一応「全部」というのは「ある程度の数」と言い換えてもいいかな、とも思う。まぁぼくにとっては「全部」という表現にこだわりたいところではありますが。

2008年04月18日 nadegata いやいやいやいやいや。「あなたの知っている人」は「みんな」そうなのかも知れないけど、1ジャンル全て読まなきゃってどんだけ本読まなきゃいけないんですか。少なくとも漫画は無理。認められなくて別に良いです。

 漫画や音楽はかなりサブジャンル化しているので、そのサブジャンル単位で「みんな」という感じでいいのでは。

2008年04月18日 kotorikotoriko ことさらにつまらないっていう必要はないけど、これは違うでしょ? 特定のジャンルってそれ自体で存在してるわけじゃない。つか純文学全部読んでるとかホザくアホはさすがに見たことない。

 これはごもっともで、サブジャンルの創造物全部に加えて、興味があったり周辺のものだったりするものをある程度読んだり見たり聞いたりする必要はありますか。

2008年04月18日 xr0038 これはひどい, 読書 「そのジャンルに属する本を全部読んでから言うべきだと思う」何故そうなるのか意味が分からないし、それでもなお「つまらない」だけの感想は無意味。基本的に論点がずれていると思う。

 ある本が、そのジャンルの中でどの程度の位置にあるのか、というのは、実際のところ全部読まないと(クズも傑作も読まないと)わからない。なんで同じ長さで、同じジャンルの話を書いていながら、面白いのとそうでないのができるのか、その違いは何なのかがわからないと、なぜある作品は多くの人間が傑作と認めているかもわからない(から、「あまり面白くなかった」とうかつに言ってしまう)。

2008年04月18日 akamakura 単なる個人的な好き嫌いをへりくつで一般論にするからややこしくなるってことを誰か言ってくれ……と思ったからまずはここで書いておく

 個人的な好き嫌いではなく、これはもう、誰が見ても傑作・駄作というのは存在するので、へりくつでも一般論でもありません。

2008年04月18日 d-ff プロってすごい クイーンやペンズラーの秘書らも大概の仕事ぶりと感嘆していたのに、それを凌ぐ猛者がざらざらとは

 プロのすごさは、ぼくにもよくわからないのです。

2008年04月18日 pbh あじわいぶかい 何故大抵の本がどうでもいい内容の場合、ある本をつまらないと批判するために、その本を含むジャンルを読破しなければ成らないのかが理解不能。論理の飛躍か誤魔化しか。まあ僕が馬鹿の可能性もあるけど(´ー`)

 ある本がほんとうに「つまらない」かどうかは、そのジャンルの問題なので、そのジャンルの中でどの程度の位置を占めているか、ということが重要。青年漫画とかSFとか、ジャンルにくわしくない人間にはどこが面白いのか(どの程度の評価が通にはされているのか)さっぱりわからない作品などいくらでもあるよ。

2008年04月18日 fuldagap 書籍 知ってる推理小説ファンの猛者の人でも年500冊が限度で、新本格ブーム以降、国内も翻訳も新刊が増えるので全部追うのは無理だってゆってた/全ての親の子供して生まれなくても児童相談所の職員を務めることは出来る

 それは、自分の限界を知った上での「児童相談所の職員」はできると思うが、ダメ子ども、なんて言葉をそういう人は日常的には言わないような気がするのだった。

2008年04月18日 Pandasista 本, 書評 つまらないものを提示することで、より面白いものが分かれば、自分が面白いと思うものを共有する人が増えて、面白いと思うよ。

 つまらないものを提示することでわかるのは、つまらないものは一様にどこか似ている、という点で、その意味では納得。

2008年04月18日 zionic 釣り たいていのブログはつまらないので、すべてのブログを読んだ上で「つまらない」と、ブログ論を吐くんなら認めてやるよ、ということですか。自分が、つまらないと感じた、という事実くらい表明してもいいじゃん

 昔はそう思ってた時期もあったんだけれど、「つまらないと感じた」という事実の表明をしても世の中がよくならない(つまらないブログが面白くなることはない)のです。あと、たいていのブログは「つまらない」ではなく「どうでもいい」ブログです。

2008年04月18日 neetfull 『ある特定ジャンルの本に限定して面白い・つまらないを語るなら、そのジャンルに属する本を全部読んでから言うべき』『本格推理ファンやSFファンはみんなやってるぞ』 自分はやってないの

 昔はやってたんだけれど、今はやっていない。ので、自分はもう本格推理ファンやSFファンではないと思ってます。

2008年04月18日 REV ラノベ新刊は月30冊ほど、刊行されるラノベの3割くらい読んでいるが、概ねおもしろい。//細分化の定義によるけど、ノベライズ、リプレイは別ジャンルっぽい。新書を入れるかどうか

 ただそれに、刊行されていない数十倍の投稿作品レベルの小説を加えると、どういう感想になるだろう。

2008年04月18日 kanimaster ネタ セックスがつまらないという男は、全ての女性とセックスしてから言うべきだよね。

 セックスとかラーメンとかには、ぼくはさほど愛情がないのでそういう比喩はわからない。

2008年04月20日 watapoco 全部読んでるって自称する人いるんだ…。中二じゃなくてプロの編集者で。

 ぼくは「全部読んでる」って「自称」してはいないけど、出版されている特定ジャンルの小説あるいは専門書・実用書については全部目を通している人(編集者に限定しない。書店員とか版元の営業とか)を知ってはいるし、漫画・小説の自社自編集部投稿作品を全部読んでいる編集者も知っている。まぁ後者は、編集者としては当たり前のような気がしないでもありませんが。