本のシュリンク(パッケージ)販売をしている書店の一角について

 本のシュリンクがけしている書店の一角って、倉庫みたいだね。立ち読みしている人なんていないし、売っている本の表紙はライトノベル的にカラフルだったり漫画だったりしているので、よけい寂しく思える。なんか、寂れたゲームセンターで、機械の音が空しく響いている風景に似ている。
 ジャンルの成熟化・細分化とか、読者の高年齢化とか、少子化とかの話以前に、もう少しこうなる前に何とかならなかったものかと思う。具体的には、漫画のリテラシー(読み書き能力)の高度化や、ジャンルの細分化をどこかでくい止めるとか、みたいな(これは持論ですが)。あるいは、雑誌・漫画家・編集者の数をもう少し減らしてみるとか。まぁそれは無理か。
 しかしぼちぼち、都内の大型書店じゃなくって地方の中規模書店あたりから、漫画のシュリンク(パッケージ)がけを外すことを考えたほうがいいと思った。新しい漫画との出会いがなかなか難しい。その手の情報はネットでしか手に入らないし、手に入った情報が必ずしも書店での書籍購入に結びつく、ということもなく、ネットでの書籍購入になってしまう。
 結局アニメになって派手に宣伝している漫画を除くと、書店員のおすすめ、とか、店頭ポップのほうが効果的ではありましょうか。しかし書店で売られているもので、こんな風に売られているものは、何か間違っているような気がして仕方ない。宣伝はともかく、中身をちょっとでも見て、いいかなと思ったら買う、というのが正しい本の買いかただと思うんだけど、これじゃ絵柄とちょっとした内容紹介しかわからないよ。