漫画『NANA』(矢沢あい)・続きその2

ということで、あちこちの感想サイトを見て回ってたり、「公認応援サイト」を見たりしたんですが、ごく普通の女性(漫画オタクでないような人たち)が、自分語り要素満載で語ってたりするのが面白いところです。まるでTVドラマの感想のように語られている漫画の感想というのは、私的には珍しかったです。


↓「公認応援サイト」はこちら(『NANA』だけではなく、矢沢あい作品全般の応援サイトです)
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic/7712/syousai.htm


割と漫画評論的にやっている感想の例としては、こんなのとか。
↓頭にピンクの花が咲く(その1)
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2004/07/post_2.html
↓頭にピンクの花が咲く(その2)
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2004/07/post_3.html


思うんですが、男性読者から見ると、この漫画は「闘わない漫画」なので、あまり面白くはないかも(バンドの漫画だったらタイバン・ネタだろ、みたいな)。本当に男性読者の感想が見当たらないです。絵柄的には一条ゆかりに通じるきらびやかさがありますが、一条ゆかり先生なみの人間関係ドロドロぶりはあっても、「悪い人」がいないのでそこらへんが違うのかな、と。たとえば、「レンの恋人発覚」に関するエピソードだと、そういう情報を流す(密告する)悪い人が、一条ゆかりに限らず必ず出す、というのがお約束ですが(この話の中では、多分シンですね。この人物は少しだけですが、悪い人の要件を満たしているところがあります)、悪役どころかライバル・レベルのダークなキャラがいないのが、俺的にはとても面白かったです。前にも述べましたが、そこらへんが矢沢あい的なんでしょうか。あと、パソコン(インターネット)が苦手で、タバコが好きな人(漫画家)なんだろうなぁ、とか。
ちなみに、一男性読者から見て一番魅力的なキャラクターは「ヤス」です。ハードボイルド。