光市母子殺人事件の「なめないでいただきたい」発言について

これは釣れてるのか釣られてるのか。
はてなブックマーク - 痛いニュース(ノ∀`):【光市母子惨殺】 元少年「生きたい」「検察、僕をなめないでいただきたい」…弁護団、涙で「こんなに胸を張って弁護できたことはない」

2007年09月21日 dslab 引用の引用の引用である痛ニューをブクマしてdisっている人は、劣化情報に頼ってる危険を認識した方が良いかと。このネタに関しては読むべきエントリが過去に沢山ブクマされている

2007年09月21日 nisoku2 clip この件で弁護団と被告人をバッシングしている人たちはとりあえず全員これを読むように→http://tinyurl.com/yoc7sm/いまだに死刑廃止云々言ってる人はここも(下でもリンク貼られてるが)→http://tinyurl.com/2y2v46

検察官は、僕をなめないでいただきたい! - 弁護士・人間・今枝仁・・・光市事件と刑事弁護

被告人が、最後にそう述べた。

検察官が、「私は見たんだが、あなたは、先ほど、遺族の意見をメモしながら、すーっと1本線を引いて消したね。あれはどういうことか。」と聞いたのに対し、そのメモを示し、「そんなことはしていない。」と弁明した。

被告人は、そのメモを、検察官と被告人に示し、そのような線は入っていないことを示した。
弁護人が、検察官が新たな濡れ衣を着せようとしたと反発し、「検察官は、誤りについて、撤回し謝罪されたい。」としたのに対し、検察官は、「その必要はない。」と返した。

検察官が被告人への偏見から勘違いを起こしたことに、怒りを覚えた私が、被告人に、「君に対し厳しい見方をされてこういう誤解も生じるから、これまでも、そしてこれからも、君に対してこういう誤解や濡れ衣(※検察官が、メモに線を引いたと非難したことを象徴)は、ずっと続いていくだろうが、その中でも君はくじけず強く生きていけるのか。」と聴いたところ、被告人が「はい。・・・検察官は、僕をなめないでいただきたいですね。」と答えた。

 ちょっと客観的な事実が出てきていないので、一方的な証言・判断からだけになっちゃうんですが、被告の「なめないでいただきたい」というのは、「被告人への偏見から勘違いを起こした」検事に対する抗議として見ると、さほど妥当でないものには思えなかった。まぁぼくなら「検察官はもう少しちゃんと見てもらいたいと思うし、この件で撤回・謝罪もなかったことも覚えておきます」というような表現をする(あまり検察官・裁判官の心証を悪くするような言葉は避ける)とは思いますが。
 背後を考えると「なめないでいただきたい」というのも、国家権力を背景にしている者への異議申し立てという意味はあるんですが、「何様のつもり」と世間一般の人間には、その発言の前後を切り取られて解釈されがちだし、現にされてるみたいなので、メモ。
 
 関連サイト。
捨身成仁日記 炎と激情の豆知識ブログ!:「なめないでいただきたい」の文脈を無視するな