なんで「カウボーイ・ビバップ」はつまらなくて「ひだまりスケッチ」は面白いのか

 家の近所のレンタルDVD屋が毎週レンタル半額セールをやっていたので、がしがし昔のアニメを見る。
フルメタル・パニック(含ふもっふ・TSR
シムーン
ぱにぽにだっしゅ!
スカイガールズ
ひだまりスケッチ
(順不同)
 だいたい1.75倍速にして1日2〜3本ぐらい見ていたわけですが、見たいものはまだまだ消化しきれていないのでさらにせっせと見ます。しかし最近のレンタルDVD屋は洋モノTVドラマのレンタルが商売のメインなのね。アニメのコーナーが小さく見えるよ。あと、もうオンナノコのたくさん出てくるアニメは食傷気味というか、なんでこんなに多いのでしょうか。
 ということで、「カウボーイ・ビバップ」を見たんだが、というか正確には見始めたんだが、これがあまり面白くない。面白い・つまらないは個人の感性の問題なので説明が難しいのですが、要するにこういう風な、ガン・アクションを含む人体の移動再現アニメに、アニメとしての新鮮味とかを感じるには、少し古いアニメだったのかもしれない。多分古いアクション系のアニメを見たら同じような感想を持つと思うので、特に「カウボーイ・ビバップ」が特別ダメということはない、と思う。アニメというメディアで何を見せるか、何を見たがるか、という演出サイドとユーザーの姿勢があるんだろうな。たとえば、ギリギリのところで弾をかわし、一発の弾で敵を撃破するアニメの演出に対する、見る側の感動の薄さが、タイクツだったりつまらなかったりする要因に、少なくともぼくの場合にはなっている気がする。「ひだまりスケッチ」が面白かったのは*1、日常の中に出て来るガジェットとその無秩序な並び(構成)が、小説で言うところの文体、演出として見るところがあったからなんだろう、と思う。うまく分析できないけれど、正統なアクションはたとえば、映画『ウォンテッド』その他におけるガン・カタのように、様式されたギャグの一形式としてしか生き延びられないだろうし、すでにそうなっているように思える。
 今見たい昔のアニメに、『lain』というのがあるんだけど、近くのレンタル屋にはないので、ちょっと遠出をして見てみたかったりするのだった。
 追記すると『シムーン』はとてもよかった。ただの百合系アニメ的評価しかないとしたら、ちょっと許せない。
 

*1:大絶賛するほど面白かったわけではありません、念のため。無印フルメタル・パニックの最終話ほどにはシビれない。