『ここがおかしい菌の常識』『石炭で栄え滅んだ大英帝国 産業革命からサッチャー改革まで』『ハリウッドの密告者 1950年代アメリカの異端審問』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年7月あたり)。

ここがおかしい菌の常識 (集英社文庫)

ここがおかしい菌の常識 (集英社文庫)

★『ここがおかしい菌の常識』(青木 皐 著/集英社/500円)【→amazon
「菌は汚い、怖いもの」と抗菌グッズが大流行する昨今。でも、実は、人間の体は「菌」だらけなのです。どんなに嫌がっても腸内細菌など、菌がいなければ健康な生活は送れません。とはいえ、O157をはじめ食中毒の原因になる怖い菌もいっぱい。そんな知られていない菌の正しい知識を大公開。「フケで食中毒になる?」「体の中で一番菌の多い場所」「O157も殺す納豆菌の凄さ」など正しく知れば菌はあなたの強い味方。★『石炭で栄え滅んだ大英帝国 産業革命からサッチャー改革まで』(山崎勇治/著/ミネルヴァ書房/5,250円)【→amazon
日本を凌駕するほどの金融街ティーの好景気。それを可能にしたのはサッチャーかブレアか。製造業から金融へのターニング・ポイントは1984‐1985年の炭鉱ストライキであった。フォークランド戦争の2倍の経費を使って炭鉱ストライキを押しつぶしたサッチャーの意図は何であったのか。著者はイギリス中を駆け回り、イアン・マクレガー石炭庁総裁、トニー・ベン労働党元産業大臣、第2組合書記長、炭坑村の子供たち、警察官などと会見し、彼らの生の声から炭鉱ストライキの本質を追求していく。18世紀の産業革命から現在までの250年間の「イギリス石炭業史」の中から「サッチャーが果たした歴史的役割」を知る上で手がかりとなる必読の書。
ハリウッドの密告者―1950年代アメリカの異端審問

ハリウッドの密告者―1950年代アメリカの異端審問

★『ハリウッドの密告者 1950年代アメリカの異端審問』(ヴィクター・S.ナヴァスキー/著 三宅義子/訳/論創社/6,090円)【→amazon
1950年代、アメリカ、ハリウッド。マッカーシズム吹き荒れるアカ狩りの時代、証人として出頭した者は情報提供者となるよう迫られる。思想と生活のなか「転向」という永遠のテーマのもとで、彼らはいかに良心との葛藤に苦慮したのか。マッカーシズムに関して一級の“資料”として名高い「Naming Names」ついに翻訳なる。

読みたい本・次点。
『坂本竜一の音楽』(山下邦彦/編著/東京書籍/10,500円)
『これだけは知っておきたいゼロ戦12の名勝負』(秦郁彦/編/PHP研究所/500円)
『新・盲腸線紀行』(村上義晃/著/牧歌舎/1,995円)
『世界の特殊部隊』(別冊宝島編集部/編/宝島社/520円)
『虚数の話』(ポール・J.ナーイン/著 久保儀明/訳 好田順治/監修/青土社/3,570円)
『歌の国スウェーデン クラシック音楽ガイド』(戸羽晟/著/新評論/3,990円)
『経済衰退の歴史学 イギリス衰退論争の諸相』(R.イングリッシュ/編著 M.ケニー/編著 川北稔/訳/ミネルヴァ書房/6,300円)
『オールド・ノリタケのアール・デコ』(井谷善惠/著 宮川邦雄/写真/平凡社/3,570円)
『尾張・織田一族』(谷口克広/著/新人物往来社/2,940円)
『カガクニュースの基礎知識 知ってナットク!』(重里学園日本分析化学専門学校/編 足立吟也/監修 重里徳太/監修/化学同人/1,470円)
『歴史の時間』(KAZUKI/著/ジーオー企画出版/1,260円)
『VOW王国ヘンな新聞』(宝島編集部/編/宝島社/480円)
『バロック音楽の名曲』(宮崎晴代/著 皆川達夫/監修/ナツメ社/1,733円)
『文芸時評 1993-2007』(川村湊/著/水声社/5,250円)
『北京論 10の都市文化案内』(松原 弘典 著 淺川 敏 写真/リミックスポイ/1,890円)