『定着者と部外者−コミュニティの社会学』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

定着者と部外者―コミュニティの社会学 (叢書・ウニベルシタス)

定着者と部外者―コミュニティの社会学 (叢書・ウニベルシタス)

★『定着者と部外者−コミュニティの社会学』(ノルベルト・エリアス&ジョン・L.スコットソン/法政大学出版局/3675円)【→amazon
集団的カリスマ、集団的汚名の神話はいかにして創られるのか。架空の町ウィンストン・パーヴァを舞台に展開するエリアス「定着者‐部外者関係」の理論。
 
伝承の「場」を歩く―芸能・物語・歴史をめぐって

伝承の「場」を歩く―芸能・物語・歴史をめぐって

★『伝承の「場」を歩く−芸能・物語・歴史をめぐって』(須田悦生/三弥井書店/3465円)【→amazon
花祭、雪祭、延年舞といった民俗芸能、平家物語などのいくさ物語、韓国・中国・台湾など東アジアの芸能を、まるでその祭りの場にいるかのように臨場感あふれる解説で紹介した、民俗芸能の入門書。
 
ブルマーの社会史―女子体育へのまなざし (青弓社ライブラリー)

ブルマーの社会史―女子体育へのまなざし (青弓社ライブラリー)

★『ブルマーの社会史−女子体育へのまなざし』(高橋一郎・他/青弓社/1680円)【→amazon
女性解放運動に出自を持つブルマーがたどった、明治期の輸入から戦後までの社会的・歴史的な変遷を読み解き、社会学歴史学の視角から女性の身体性をめぐる葛藤と闘争の物語を紡ぎ出し、セクシュアリティの歴史的変容に迫る。
 
“未開”からの反論―文明化の過程の神話〈5〉 (叢書・ウニベルシタス)

“未開”からの反論―文明化の過程の神話〈5〉 (叢書・ウニベルシタス)

★『〈未開〉からの反論−文明化の過程の神話 5』(ハンス・ペーター・デュル/法政大学出版局/9975円)【→amazon
傲慢なる“文明”、暴力の“近代”に対する“未開”の自己抑制を論じ、エリアスと対峙し続けてきた著者のライフワーク。
 
民族という政治―ベトナム民族分類の歴史と現在

民族という政治―ベトナム民族分類の歴史と現在

★『民族という政治−ベトナム民族分類の歴史と現在』(伊藤正子/三元/3990円)【→amazon
ベトナムの54「国定民族」は、いかにして確定されたのか。ドイモイ以降の「自由化」により、これまでの民族の枠組みを見直し「新たな民族」を要求する声があがりはじめた。ある「民族」とされることが、人々になにをもたらし、なにを求めさせるのか。多民族国家における上からの民族政策のはらむ危うさを明らかにしていく。