映画

『生きてゐる孫六』

木下惠介の監督作品第2作。 浜松の三方原に住む旧家に伝わる「関の孫六」という名刀と、土地の因習に基づく悪い伝説と、それを打ち破って結婚・土地の開墾をはかる若者たちの話。 戦時中に作られた映画なので「戦意発揚」的姿勢が表向きはある映画ですが、…

木下惠介作品全部見るよ(『花咲く港』と『陸軍』の行軍シーン)

dvdボックスで全49作の監督作品が見られるのがありがたい。 一応こんなのにリンクしておきますが、木下惠介 DVD-BOX 第1集出版社/メーカー: 松竹発売日: 2005/01/28メディア: DVD クリック: 15回この商品を含むブログ (29件) を見る【→amazon】 普通に2万円…

2006年にどんな映画が公開されたかを調べるのは意外に難しい

こんなニュースがありまして、 →「イミダス」「知恵蔵」休刊 ネットに移行 - ITmedia News イミダスと知恵蔵が休刊する。ネットで手軽に用語検索できるようになった影響などから発行部数が減少していた。PC・携帯サイトの運営は続ける。 2007年08月31日 19時…

『カジノ』

カジノ [DVD]出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン発売日: 2002/09/27メディア: DVD クリック: 8回この商品を含むブログ (11件) を見る【→amazon】 →解説・あらすじ カジノ - goo 映画 70年代のラス・ヴェガスを舞台に、カジノをめぐる表…

映画『火垂るの墓』で高畑勲監督が伝えたかったこと(アニメージュ1988年5月号から)

これは以下の日記の続きです。 →『火垂るの墓』は宮崎勤事件と関連して見たような記憶があった で、とても重要なことですが、ぼくの前回の日記は高畑勲監督のメッセージを読み間違えていました、すみません。 ということで、1988年5月号アニメージュに掲載さ…

『火垂るの墓』は宮崎勤事件と関連して見たような記憶があった

→A Successful Failure - 『火垂るの墓』に対する最も参考になる米Amazonレビュー →『火垂るの墓』に対する米Amazonレビュー 低評価版 →ちょさかのひとりごと:「火垂るの墓」に関する低い評価(米Amazon) このレビューの指摘はもっともであるし、評者は正…

『リービング・ラスベガス』

【→amazon】 →Yahoo!映画 - リービング・ラスベガス - 基本情報 解説: 退廃の街ベガスを舞台に、アルコール依存症の男と娼婦の短くも激しい愛の姿を綴る。J・オブライエンの原作を基に、「背徳の囁き」のM・フィギスが脚色・監督、それに音楽までも担当した…

どういう人を参考に見る映画を決めるか

こんな質問を「いわし」でしてみました。 →http://q.hatena.ne.jp/1178989981 最近ちょっと映画を見てみたくなったんですが、公開されている映画の本数が多すぎるので、誰かの意見を参考に見る映画を決めてみたいと思います。古い映画は、和田誠・双葉十三郎…

『ウェールズの山』とそのモデルの山について

→Yahoo!映画 - ウェールズの山 ヨーロッパが第一次世界大戦で荒廃していた1917年のある日、ウェールズの小さな村に2人のイングランド人がやって来た。彼らの目的は村の自慢である“フュノン・ガルウ”という山を測量する事。しかし測量の結果、この山が地図に…

ものすごく怖い映画『アラバマ物語』

→アラバマ物語 - goo 映画 社会派ヒューマン・ドラマだとか、グレゴリー・ペックにアメリカの良心が、とか、どこをどうこの映画を見ていた人が評価したのか「感想の流布」というのは恐ろしいもので、ぼくもこの映画を見るのにはそういう先入観があったんです…

『墨攻』なんか納得いかない

(本日はちょっとネタバレなので、未見のかたはななめ読みしてください) 映画のあらすじは以下のところなど。 →あらすじ 解説 墨攻 - goo 映画 なんでこうみんな死にますかね。キャラの「役割分担」という演出に欠ける映画だったので驚いた。革離さんは今で…

映画館の客を倍にする方法

最近DVD再生は「倍速」で見ることにしているので、もう普通の映画のテンポなんてダルくって仕方ない。アニメを見ている人などには特におすすめです。英語よりも日本語のほうがいいかもしれない。 そこで、一般の映画館でも「学割」「レディース・デイ」と…

歌って女性にモテモテのプレスリーが若大将みたいな『監獄ロック』

→監獄ロック - goo 映画 "I guess they figure we got color." "I considered. I'm on. ...What do you think's prettier? Red or blue?" "Red or blue what?" "Color for a convertible." (「カラー放送だ」 「じゃ、やろう。赤と青のどっちが?」 「何の…

『どろろ』はそこがいいんだよ、柳下毅一郎さん

これは以下の日記の続きです。 →『どろろ』すげぇ面白い →シナトラ千代子 - 映画化されて「どろろ」は死んだのか? 映画『どろろ』感想クリップ まぁ 「こんなの『○△□』じゃねえ! ▲■先生に謝れ!」 みたいな意見は原作ものの場合にはよくあるわけですが、そ…

『どろろ』すげぇ面白い

信じられないかもしれませんが、あの映画とかあの映画とか、漫画・アニメの原作つきダメ映画にだまされたかたは特に信じられないかもしれませんが、 すげぇよかった。 妻夫木聡の過去作品映画を探してみたくなるぐらい。彼に限らずどの役者も最高の演技で、…

『時をかける少女』DVD予約開始

しかし、2007年4月20日発売とはだいぶ先です。 なんか、みんなアマゾンにリンクしているみたいなのでぼくもやっておきます。 →『時をかける少女』限定版(アフィリエイトつき) →『時をかける少女』通常版(アフィリエイトつき) →『時をかける少女』限定版…

映画『ダーウィンの悪夢』に関する「嘘」について

これは以下の日記の続きです。 →日本のクズ(kudzu)は世界一 タンザニア・アフリカにくわしい人たちが、『ダーウィンの悪夢』という映画について語っています。 これは面白いことになってきた。 →progressive link - ダーウィンの悪夢についてのいろいろ タ…

映画『トゥモロー・ワールド』は、あなたが押井守さんなら必見のすごい映画でした

これは以下の日記の、ほんの少し続きです。 →TVドラマやアニメの「カメラ」はあまり動かない ということで、なんかいい評判が妙な形で耳に入っている映画『トゥモロー・ワールド』を見てきました。 あらすじはこのあたりです(あまりネタバレしてません)…

TVドラマやアニメの「カメラ」はあまり動かない

これは以下の日記の続きです。 →反戦戦国映画『笛吹川』(木下恵介)をダラダラと見る(コメント欄も読んでおいてくれるとありがたいのです) 昔の日本映画やハリウッド映画を見ていて時々カメラワークに感じるのは、「カメラがモノを撮るときに、よく動いて…

反戦戦国映画『笛吹川』(木下恵介)をダラダラと見る

先週は木下恵介監督の『二十四の瞳』を鑑賞したあと2日ほど悪夢を見てしまいましたが、 →『二十四の瞳』で感涙したあと、道を測って、ついでに萌え化を夢想する 今度は同じ監督の戦国時代を舞台にした映画『笛吹川』を見ました。 投げやりというか製作意図…

『二十四の瞳』で感涙したあと、道を測って、ついでに萌え化を夢想する

見出しは演出です。 木下恵介監督の映画『二十四の瞳』をDVDで見たので、その話をします。 瀬戸内海に、淡路島に次ぐ大きな島として小豆島(しょうどしま)があります。 現在は過疎・老齢化・少子化という、どの地方でももはや普遍的ともいえる状況に置か…

何かを調べたあとの「(豆)知識メモ」として本や映画を語る例を『カルメン故郷に帰る』でやってみる

こんなコメントがありましたが、 →はてなブックマーク - 愛・蔵太の少し調べて書く日記 - 本や映画の批評は知識のない「自分語り」レベルじゃ単なる「感想」だよ 2006年11月09日 shuji 「感想」じゃなければデータの羅列だよ。 ○○でなければ××かどうか、ちょ…

映画『ゆれる』は、『時をかける少女』の1.5倍ぐらい面白かった

ということで、オダギリジョー主演の映画『ゆれる』をようやく見て来ましたが、『時をかける少女』の1.5倍ぐらい面白かったのでぼくの日記で宣伝しておきます。 まだまだあちこちで公開中だし、別に夏休みに見なくてもいい映画なので*1、ぜひ見てください。…

21世紀にリメイクして欲しいSF映画と言えば

それはもう、あれですね。ウルフガイ・シリーズ(平井和正)。 『日本沈没』も『時をかける少女』もヒットしたんだから、是非お願いしたいところ。 アダルト・ウルフガイはオダギリジョーでひとつ。

映画『キャリー』で、ヒロインたちの通っていた高校の名前を知ってるかい

小林信彦の本読んでたら出て来たんでメモしときます。ええと、『本は寝ころんで』か『超・読書法』のどちらか。ああ、なんで実際の本は「Ctrl+F」キーで検索できないんだろうか。 キャリーたちの通っていた高校の名前はノーマン・ベイツ高校。本当かな。 →ア…

例によって『時をかける少女』ファンをがっかりさせるニュース

→eiga.com [トップ10速報](2006年8月29日) 3位には、亀山P、本広監督、ユースケ・サンタマリアら「踊る」チームによる「UDON」が飛び込んできた。公開2日間の成績は、動員13万6600人、興収1億8500万円。これは、昨年の同じ3人による「交渉人 真下正義」の3…

『ゲド戦記』原作者の言葉から『のだめカンタービレ』TVドラマ化騒動のことその他を少し思い出した

これは以下の日記の続きです。 →http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20060817/gensaku アニメの『ゲド戦記』を見たル=グィン氏(原作者)のエピソード。 →「ゲド戦記」監督日誌 - 番外編5 ル=グウィンさんの言葉 彼女(引用者注:ル=グィン氏)は短く答…

Yahoo!ムービーで公開されていない映画をほめる人は普通に工作員認定でいいんだろうか、と『東京フレンズ』の件から考える

見出しは演出です(もういっそのこと「愛・蔵太の見出しは演出な日記」とサイト名を変えてしまおうかと)。 これなんかは面白かったな。 →東京フレンズ The Movie →東京フレンズ The Movie:ユーザーレビュー(古い順) →東京フレンズ The Movie:ユーザーレ…

別に「作れなくたってけなしてもかまわない」とは思うけど、「見ないでけなす」というのは納得いかない。あとおすすめ映画サイト

これは以下の日記の続きです。 →http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20060811/minna 「見て(読んで・聞いて)はいないが、ひどい創作物だと聞いている」みたいな感じで、出来の悪いと評判の創作物をけなす、という人には納得いかないわけですよ。「えらそう…

ネット有名人の「時をかける少女」評

こんなのがありました。 →松浦晋也のL/D: 「時をかける少女」を観る 素晴らしい! →kajougenron: 時をかける少女(東浩紀) こんばんは。たったいま、細田守監督の『時をかける少女』を観てきました。 興奮が冷めないうちに記しておきますが、これは傑作だと…